山梨県の設置するビジターセンター!歴史や文化について学べる「富士山世界遺産センター」を訪れる
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山梨県立富士山世界遺産センター


今回は山梨県立富士山世界遺産センターを訪れました。山梨県立富士山世界遺産センターは山梨県が設置している富士山についての展示施設です。富士山は『富士山-信仰の対象と芸術の源泉』として世界文化遺産に登録されています。富士山が文化遺産に登録された経緯についてが展示されています。誰でも無料で入場することができます。
北館の展示

北館は富士山の成り立ちについての展示が行われています。富士山は現在の調査では、4層構造になっていると考えられています。現在表に出ているのは4層目の新富士火山と呼ばれる地層です。先小御岳火山、小御岳火山、古富士火山、新富士火山というように噴火ごとに大きく標高が伸びてきたと考えられています。先小御岳火山は2004年のボーリング調査で発見された最古の層です。



地表に流れ出してきた溶岩が冷えて固まって徐々に大きな山として作られました。噴火の際にはサッカーボールくらいの大きさの火山弾が当たり前のように頭上から降ってきていたと考えると噴火の威力は凄まじいものということがわかります。また、溶岩は表面に細かい穴があいているのでとても水はけの良い大地を作り出していたそうです。

北館のデッキからは晴れていれば富士山が見えることができます。雲が多くてほんの僅かだけ富士山が顔をのぞかせていました。
南館の展示


南館では主に富士山信仰についての歴史を展示しています。北館と同様に入場無料となっています。北館が富士山の地質など物理的な成り立ちについて展示されていたのに対し、南館は文化に焦点を当てた内容となっています。



建物の中央には『富岳三六〇』という象徴的な存在である富士山の模型が展示されています。時間経過で様々な表情を見せる富士山を表す展示となっており、色が変わっていきます。


富士山信仰は古代から行われていたため、厳密にいつから始まったのかは分かっていません。記録に残っているのは、江戸時代に徳川家康の庇護のもと進められた浅間大社の設置によって、『富士山参り』をする富士講という信仰が盛んになったと言われています。
富士山ライブラリー


富士山ライブラリーは、富士山にまつわる本や絵本を集めた図書コーナーです。貸出は行っていませんが、手にとって内容を閲覧することができます。中央にはお題に合わせてスタッフの方が選んだ本が集められているので、気に入った本があれば後でネット等で入手することができます。
青いカレーが目玉のフジヤマカフェ

北館に併設されているフジヤマカフェでは、カレー部分が青色で富士山の形をしている『富士山カレー』を食べられるとして話題になっていたお店です。富士山カレーの他にもいくつかメニューを選べるようになっていたので、周辺でランチを探している方は良いかもしれません。
おわりに
今回は山梨県立富士山世界遺産センターを訪れました。富士山ができるまでの歴史と文化の中心に富士山があったことの歴史についての展示を見ることができました。富士山の素晴らしさはいかなる展示よりも直接目に焼き付けるのがベストですが、世界遺産に認定された経緯についても興味があればぜひ立ち寄ってみてください。