推定樹齢千年以上で北国街道の目印!越後から関東へ向かう親鸞も立ち寄った「天然記念物 天神社の大杉」を訪れる
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天神社

天神社は新潟県妙高市の北国街道の旧道沿いにある神社です。樹齢推定千年以上ともいわれている巨大な杉をご神木として祀っています。1941年に国の天然記念物に指定されています。神社の敷地内には他にも杉の木が植えられていますが、明らかに大きく、紙垂が巻かれているものが御神木の大杉です。
天神社の大杉


天神社の大杉は、天神社の御神木です。横にあった看板によると江戸時代に北国街道が整備された際にはすで大きな杉があったあったので、行き来する人たちは目印としていたと考えられているそうです。豪雪地帯では雪害を受けて立ち枯れてしまう事が多いので、天神社の大杉のようにまっすぐ大きく伸びるのは珍しいようです。
親鸞聖人の笠かけの松


敷地内には親鸞聖人が笠を掛けたとされる松の木がありました。残念ながら『笠を掛けた木』に関しては老木となり代替わりしてしまったそうですが、その木を使って作られた『親鸞聖人像』が社の中に祀られているそうです。経路や時期については諸説ありますが、1214年に越後から関東へ向かう途中、善光寺や戸隠にあった行勝院を参拝したという伝承が残されています。越後から善光寺へと向かうのには北国街道を通っており、その際に立ち寄ったと言われています。
おわりに

北国街道も新しい道になり、上信越自動車道も開通して、今となっては前の道を通る人も少なくなってしまいましたが、歴史のある道に歴史のある神社です。天神社の大杉は妙高市でも特に古い杉の木となっているのでひと目見ただけでも立派な木なのがわかります。雪国という過酷な環境でもこれほどの大きな杉が育ったこと自体が奇跡のようなものです。自然の不思議を見てみたい方にはぜひ訪れてみてください。