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長野市松代町にある地下トンネル!戦時中に政府機能を移転するために造られた「松代象山地下壕」を訪れる

長野市松代町にある地下トンネル!戦時中に政府機能を移転するために造られた「松代象山地下壕」を訪れる

はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。

松代象山地下壕

今回は松代地下壕を訪れました。松代象山地下壕は1944年に日本政府の中央機能を東京から移転される目的で掘削された巨大な地下施設です。太平洋戦争の末期に沖縄戦に続いて本土上陸作戦が実施されることが想定されていました。東京は海沿いにある都市のため防衛には不向きと判断され、日本のおよそ中心部にある松代に白羽の矢が立てられたという経緯があるそうです。現在は長野市の管理する公園として管理されているため、無料で入場することができます。

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ヘルメット着用して坑内へ

入口でヘルメットを借りることができるので、頭を怪我しないように被ります。壕内は執務室として使うことを想定されて造られているので資源採掘のための坑道と比べれば比較的広くて滑らかに造られていますが、岩肌がむき出しになっているので念の為にということなのかもしれません。

入口は狭いのですが、しばらく進んでいくととても広い通路が続いています。見学路は1本道で一番奥まで行ったら引き返してくるという経路になっています。片道519mとなっており、見学のために公開されている部分の最深部までは約5分ほどで到達します。奥に進んだ分だけ戻って来るので往復で考えると結構な距離を歩くことになります。

掘削跡

終戦の日も工事が行われていたと言われるほどの突貫工事だったので、ところどころ掘削の痕跡が残されています。ドリルで穴を明けてダイナマイトを設置し掘削していたことがわかります。戦時中とはいえ時代的には江戸時代のような手掘りではなく、機械やダイナマイトを使って掘っていました。

見学コースとそれ以外の坑道は金網のフェンスが設置されています。随分と厳重な管理にも思いますが、フェンスの先は崩落して砂の山が見えるくらいなので、見学コースが限られているというのも納得です。

反対側の出口

見学コースに使われている主坑道はまっすぐ反対側の出入り口まで続いているので、遠くの方に光が見えます。ただし、反対側の出入り口までは行くことができません。ずっとまっすぐと続く坑道を見ているとその規模感を感じることができます。

未公開部分に書かれた文字跡

未公開部分に掘削工事が行われた当時の文字が書かれているそうです。

トロッコ枕木の跡

掘削したあとのズリと呼ばれる瓦礫を運び出すのに手押しトロッコが使用されていました。壕内にはトロッコの枕木跡が残されているようです。見学コースからも見ることができます。

測点跡

公開部分の奥には測点跡があります。測点跡は掘削工事のための基準点とも言える場所です。坑道は碁盤の目のように掘られているのですが、測点を設置することで歪み無く正確な掘削を行っていたようです。

見学できるのはほんの一部

見学できるのはほんの一部です。象山という山の中を碁盤の目のように掘削して造られた地下壕になっています。未公開部分では地中にある未使用の空間という立地を活かして、大学の環境調査機器などが設置されている場所もあるようです。

おわりに

今回は松代象山地下壕を訪れました。実際に日本政府が公式に移転先として発表したわけではないのであくまでも伝承として残されているものではありますが、これだけの規模の地下壕を戦争末期に意味もなく掘削することはないと思われるので、やはり本当かもしくはそれに準じた目的があったというのは納得感はあります。戦争遺構としても見るべき施設なことは間違いないので、長野市を訪れた際にはぜひ訪れてみてください。

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