真駒内駅から路線バスで約40分!夏季営業中で緑の映える広大な「国営滝野すずらん丘陵公園」を訪れる
はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。
目次
国営滝野すずらん丘陵公園
今回は国営滝野すずらん丘陵公園を訪れました。国営滝野すずらん丘陵公園は、札幌市営地下鉄南北線の真駒内駅から路線バスに乗り換えて約40分で到着する国営の都市公園です。北海道で唯一の国営公園となっており、市民の憩いの場として安全に自然と触れ合える空間となっています。
現在、公園の敷地となっている土地は、もともとは開拓使時代に役所の建材として使う木材を切り出していた場所だそうです。木材生産が行われた事によって後には開けた山が残り、米軍の演習場や農園として使われていました。土地の丘陵という形状や札幌の中心部からも離れていることで交通の便も悪く、事業として軌道に乗せるのも難しかったようで農園は撤退してしまいましたが、その跡地を札幌市が林間学習の場として使い始めたことが公園としての始まりだそうです。
入園料
区分 | 通常料金 | 2日間通し券 | 年間パス |
---|---|---|---|
大人 | 450円 | 500円 | 2,800円 |
シルバー(65歳以上) | 210円 | 250円 | 1,300円 |
小人(15歳未満) | 無料 | 無料 | 無料 |
国営滝野すずらん丘陵公園は中心ゾーンのみ有料となっています。中心ゾーンの入園料は大人450円、シルバー210円となっており、15歳未満の小人は無料です。キャンプ場で連日滞在する場合が考えられるため、2日間通し券という券も用意されています。料金はほぼ変わらないので、キャンプ場にて宿泊する場合は通し券を選べば間違いありません。
返却式ロッカーも完備
散策に便利な返却式のコインロッカーも完備されています。サイズも小さいものから大きいものまで多数用意されているので全てが埋まって使えないということはよっぽどイベンドや団体で訪れているなどの事情がない限りは無いと思われます。返却式なので、何度でも出し入れすることができるため、不要な荷物はロッカーに預けて園内を散策することが出来ます。
公園内の様子
中心ゾーンには中央口ゲートと東口ゲートの2つの出入り口があります。中央口ゲートのほうが低い場所にあり、東口ゲートのほうが高い場所にあるため、中央口ゲートから入園した場合は上り坂が続くことになります。今回は上から入園して下に下がっていくというコースで散策することにしたので、東口ゲートから入園しました。
ガーデン
東口ゲートのコインロッカーに荷物を預けてまずはすずらんの丘展望台を目指します。道の途中にははガーデンがありました。季節によっては花が見られるのかもしれませんが、まるで岩場のようなガーデンを上へ上へと進んでいきました。ガーデンが過ぎると左右に木々が生い茂る散策路が続きます。
すずらんの丘展望台
中心エリアのなかでも特に高い場所にあるのがすずらんの丘展望台です。展望台には望遠鏡も設置されているため、園内や周辺の様子を眺めることが出来ます。
展望台の建物は途中階に倉庫か会議室のような部屋らしき扉もあったので、林間学習の際にはそういった部屋を使うこともあるのかもしれません。
真駒内滝野霊園も見えました。霊園の入口にはトレードマークとなっているモアイ像が並んでいます。霊園のある方向が札幌の市街地がある方向と同じではありましたが、霞がかかっていて遠くまではよく見えませんでした。
滝野の森ゾーン東エリアにある森見の塔が見えました。滝野の森ゾーンは東西に分かれており、森林となっている東エリアと里山のようになっている西エリアという雰囲気の違う2つのエリアで構成されています。東エリアは見えているだけでも森の中というのがわかります。
展望台には休憩所も併設されています。
こどもの谷
すずらんの丘展望台から斜めに斜面が広がっているのですが、その先にあるのがこどもの谷エリアです。子ども向けの遊具が設置されているため、屋外で体を動かして遊ぶことができるようになっています。
野外アトラクション
すずらんの丘展望台の前にある斜面で大玉を転がして遊ぶことが出来ます。高低差を利用した遊具となっているので、高良いところまで運べば運ぶほど長くコロコロと転がっていく様子を見られます。。
屋外設置型のトランポリンです。
アリの巣をかたどった建物もあります。
滑り台も一般的な滑り台とは異なり、ヘルメットをして滑るまるでラフティングのようなすべり台となっています。
東口ゲートのロッカーから荷物を回収
荷物を回収するために東口ゲートへと戻ってきました。東口ゲートからすずらんの丘展望台まで登って下ってと歩いてきたのですが、ここから先のカントリーガーデンは下った先に中央口ゲートがあるので、そのまま出ることができます。東口ゲートに荷物を置きっぱなしにしてしまうと、また東口ゲートまで戻ってこなければならなくなってしまうので、荷物を回収して先に進むことにしました。
カントリーガーデン
東口ゲートから中央口ゲートまでの長い斜面は一面が花畑として使われているカントリーガーデンエリアとなっています。季節によって様々な花が見られます。
訪れたときはラベンダーが見頃を迎えていました。ラベンダーに似た花のサルビアも咲いていました。ラベンダーは葉っぱの形状が細長く線のようになっており、サルビアは葉っぱの形状が丸くて面のようになっていることで見分けることができます。
紫一色のラベンダーと、白と紫の色合いが美しいサルビアが植えられていました。
マーガレットと思われる白い花も咲いていました。
水場には紫陽花も咲いていました。本州ではとっくに紫陽花の見頃は過ぎていたのですが、比較的寒冷な北海道ではまだまだ紫陽花も綺麗に咲いている様子でした。
中央口の前まで坂道を降ってくると正面らしい景色が広がっていました。『TAKINO』という文字看板にハート型の記念撮影スポット、藁で作られたお立ち台があります。高低差の都合で東口から入場したのですが、入場してまっさきにインパクトを感じたいのであれば間違いなく正面の中央口から入場するほうが良いかもしれません。ただ、高低差があるので、結構な距離を登っていくことは覚悟する必要があります。
路線バスで真駒内駅へ戻る
国営滝野すずらん丘陵公園は路線バスの始発着地点となっているので、すでに折り返し運行されるバスが中央口の駐車場で待機していました。始発バス停は東口なので、時間が近づいてくると東口に向かって乗客を乗せて行きました。
約40分間かけて真駒内駅に戻ってきました。真駒内駅は札幌市営地下鉄南北線の終着駅となっています。古くは真駒内駅から定山渓方面へ定山渓鉄道線が走っていたのですが、地下鉄が開業する際に真駒内~定山渓の区間は廃止されたため、真駒内駅から先はどちらへ向かうにしても路線バスとなっています。
おわりに
今回は夏季営業中の国営滝野すずらん丘陵公園を訪れました。北海道で唯一の国営公営として広大な土地で自然体験ができるようになっています。自然が豊富な北海道では自然とのふれあいというのも珍しいものではないように思えますが、意外と熊などの野生動物も多く生息してるため安全に楽しめる場所というのは少なくなっています。札幌周辺で比較的安全に自然体験がしたいならぜひ国営滝野すずらん丘陵公園を訪れてみてください。