大分・日田市は幕府直轄地として栄えた町人文化の街!毎年11月に開催される「日田天領まつり」を訪れる
はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。
目次
日田駅から街歩き開始
大分県日田市にやってきました。日田市は大分県の北西部にある福岡県や熊本県と接している街です。江戸時代には材木の産地として重要な場所として扱われており、徳川幕府の直轄地として町民文化が盛んだったことでも知られています。毎年11月頃には町民文化で栄えたことを記念する『日田天領まつり』が開催されています。今回は第44回目を迎えた日田天領まつりの開催期間に合わせて日田を訪れてみました。
進撃の巨人 リヴァイ兵士長像
大分県日田市は漫画やアニメで有名となった進撃の巨人の作者である諫山創の出身地でもあります。市内各地に登場人物にちなんだ銅像が設置されています。銅像と言ってもシンプルな胸像や立像ではなく、今にも動き出しそうな躍動感のあるなかなか見応えがあるものとなっていました。
農協フェスタ
大分県農業協同組合の主催する農協まつり『JAJAフェスタ』も日田天領まつりに合わせて同時開催となっていました。太鼓の音が聞こえるなと思っていたらちょうどステージイベントとして、太鼓の演舞が行われていました。
農産物の直売所も設置されていて、果物や野菜がとてもお買い得価格で提供されていました。お得度が高いところは特に人だかりが出来ているのですぐに分かります。
自衛隊の『1/2tトラック』も展示されていました。展示されていた自動車は、三菱自動車工業のパジェロという車種がベースとなっているそうなのですが、フレームが際立っていて内部はまるでラリーカーのような見た目でした。小回りがきく現場の足としてよく使われているそうです。
豆田町商店街を散策する
日田の江戸時代を感じられる街並みとなっているのが『豆田町商店街』です。国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている昔ながらの商店街風情が特徴的です。豆田町商店街は、上町通りと御幸通りの2つの通りの南北約380mの範囲にある商店街です。日田市内の観光の中心地でもあります。
上町通り
上町通りから進むことにしました。商店街なので様々なお店が営業しています。
クンチョウ酒造
豆田町商店街の中には地酒を醸造しているクンチョウ酒造株式会社の酒蔵があります。元々この地でお酒づくりをしていた酒蔵の建物を引き継いでいる、設立からは約100年ほどの蔵元です。クンチョウ酒造は酒蔵には蔵元ショップという直売所を併設しているため日田のお酒を選ぶことができます。蔵の看板銘酒は『薫長』です。
蔵元ショップの裏手はすぐに作業場となっています。訪れたときはちょうど仕込み作業が行われていました。酒蔵の2階には酒蔵資料館があるそうなのですが、このときはイベントのためか見学することは出来ませんでした。これまでの歴史の中で使われてきた酒造りの道具などが展示されているそうです。
クンチョウ酒造の中でもランタンが設置されて、千年あかりの準備が行われていました。前回の天領まつりのポスターも展示されていました。他にも日田祇園や花火大会も行われていたようです。
千年あかりの準備が進む
日田の市街地北部を流れる花月川の河川敷では、日没後から開催される灯籠を使ったライトアップイベントの『千年あかり』の準備が行われていました。日没後にすべての灯籠に火がつけられます。灯籠の数は数え切れないほど高密度で設置されていたので日没後がとても楽しみになりました。すべての灯籠に火がつけられたらとても美しい景色が見られそうです。
御幸通り
花月川に突き当たったら今度は御幸通りを通ります。行きに通った上町通りと並行している道です。上町通りと同じく御幸通りも多くの商店が並びます。
日田醤油
日田醤油は1843年に創業したという味噌や醤油を醸造している食品メーカーです。創業した天保14年は江戸時代の後期にあたります。江戸時代に天領として幕府の直轄地として栄えたまさにその時が創業の時です。看板商品は『日田醤油 これ一本』です。料理に合わせた変わり種醤油も数多く並べられているので選ぶのも楽しめます。日持ちもするので日田のお土産としては良い選択肢になりうるかなと思います。
赤司日田羊羮本舗
赤司日田羊羮本舗は1891年創業当初から伝わる秘伝の羊羹を取り扱っているお店です。時間経過とともに羊羹の表面の糖分が固まって、結晶化した砂糖のジャリジャリとした食感もまた味わいとなっています。創業したのは明治時代に入ってからとなっていますが、日田の街で長く営業を続けており名物としても知られています。
天領日田資料館
天領日田資料館は天領として栄えた日田の様子を知ることができる資料館となっています。歴史的な流れにも興味がある方はぜひ立ち寄ってみてください。
豆田まちづくり歴史交流館
豆田まちづくり歴史交流館には観光案内所が設置されています。日田天領まつりについて不明点はここで対応してもらうことができます。日田天領まつりは市街地の広い範囲で分散して開催されているため、わからないことがあれば早めに聞いたほうが安心です。駅前にある観光案内所と同様にスタンプラリーイベントのゴールにも設定されていました。
おわりに
日田天領まつりは、地元市民や観光客で街中に人が歩いていてとても賑やかなイベントとなっていました。イベント会場のなかでは地元の農産物等を取り扱う出店があったり、商店街ではお祭りに合わせた限定メニューがあったりとお祭りならではの買い物が楽しめました。ぶらぶらと歩いているとお祭り日田天領まつりの目玉となっている大名行列の出発地点である天領屋台へ到着したので、大名行列が始まる時間になるまでしばらく待つことにしました。