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大邱にある韓国国宝109号!統一新羅時代に作られた阿弥陀如来像が安置「軍威石窟三尊仏」を訪れる

大邱にある韓国国宝109号!統一新羅時代に作られた阿弥陀如来像が安置「軍威石窟三尊仏」を訪れる

はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。

三尊石窟寺

今回は韓国・大邱の郊外の軍威にある三尊石窟寺を訪れました。三尊石窟寺は韓国国宝に指定されている軍威石窟三尊仏がある寺院です。高速道路と並行している下道からさらに一本通りを入った奥まった場所にあるので、初見でいきなり訪れるとどこにあるのか迷うかもしれません。

軍威郡はこれまで『慶尚北道』に属していたのですが、2023年7月1日より大邱広域市に編入されました。大邱の郊外にあるという立地に関しては変わりませんが、名実ともに晴れて大邱の郊外となりました。韓国では日本の都道府県に当たる『道』と政令都市に当たる『広域市』という行政区分が設置されています。

本記事は、大邱文化芸術振興財団の支援を受けて作成しており、観光誘致を目的とした滞在に関する情報を提供しています。

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韓国国宝 軍威石窟三尊仏

軍威石窟三尊仏は、統一新羅時代の初期に作られたと言われている仏像です。韓国では慶州で見つかった石窟に次いで2番目の石窟ということで第二石窟とも呼ばれています。中央に阿弥陀如来立像があり左右に阿弥陀如来坐像が控える形で、合わせると3体が安置されています。手前の階段に柵が設置されているので近づいてみることはできませんが、高めの岩のくぼみに設置されているので遠くからなんとなく見ることができます。

統一新羅は、新羅・百済・高句麗の三国を新羅が統一して発足した国家です。現在の朝鮮半島のほぼ全域を領土としており、統一前は戦争を行っていた隣国の唐とも交易が開かれるなど、統一国家ならではの安定した時代です。軍威石窟三尊仏として安置されている阿弥陀如来像も交易相手である唐からの流れを強く汲んで作られたものだそうです。

1962年に韓国の国宝の第109号に指定されています。階段の横には『国賁第百九號 軍威石窟三尊仏』という石碑が設置されていました。岩から覗き込むかのように設置されているので目立つのですが、意外なことに1962年まで知られていなかったそうです。もしもっと早くに見つかっていたら「国宝に相応しい保存状態を保っていられなかったかもしれない」ということを考えると良かったのかもしれません。ちなみに、韓国の国宝1号であるソウル崇礼門は2008年に放火で消失しています。

奥の院

国宝の三尊仏の横に参道が伸びていたので先に進んでみました。道の途中には石が積まれています。仏教では賽の河原にて石を積むという罪滅ぼしの手法があるのですが、もしかするとそれに習っているのかなと思われます。もしくはただそこに積みやすそうな石があったということの可能性もあります。

奥の院は急階段を登った先にありました。屋根には龍が魚を加えているオブジェが設置されており、内部には蓮の形をしたLEDキャンドルが点灯している不思議な空間となっていました。蓮の花は仏教を象徴する花です。絵本の蜘蛛の糸というお話にも天国の表現として蓮の花が咲き乱れているという描写があります。

おわりに

韓国の国宝に指定されている石窟三尊仏を見ることができました。歴史のある仏像だけであれば世界中に国宝級のものが多数ありますが、石窟に安置されている歴史的な仏像というのは珍しい存在です。大邱のなかでも軍威という郊外も郊外にあるので、訪れにくいかもしれませんが、国宝に指定されているだけあって見応えは抜群です。大邱を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。

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