韓国・大邱郊外にあるハイキングスポット!緑の中を散策できる広大な敷地の樹木園「思惟園(サユウォン)」を訪れる
はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。
目次
昌平池
大邱郊外にある昌平池という池の前に到着しました。付近はのどかな農村風景が見られる地域となっていますが、今回の目的地は池のすぐ前に入場口がある樹木園の思惟園(サユウォン)です。
本記事は、大邱文化芸術振興財団の支援を受けて作成しており、観光誘致を目的とした滞在に関する情報を提供しています。
思惟園(サユウォン)
今回は韓国・第2の都市としても知られている大邱郊外にある思惟園(サユウォン)を訪れました。思惟園(サユウォン)は、2006年から私設庭園としての整備が行われ、2021年に開園した自然をテーマとした樹木園です。山間に作られた約70万平方メートルという広大な敷地の園内をハイキングしながら、自然のなかに作られた建築家や芸術家の作品を鑑賞することができます。
日本からも庭園管理のために技術者の方が参画しています。ちょうど技術者の方とお話する機会があったのですが、日本では有名どころの庭園の手入れも担当されているベテランの方でした。
入場料
一般 | ₩50,000 |
学生 | ₩45,000 |
入場料は一般₩50,000、学生₩45,000です。為替相場の変動によっても多少変わりますが一般料金で約5,000円となっています。自然をテーマにした有料公園の入場料としては比較的高価ではありますが、広大な敷地内はしっかりと整備されているのでふと見渡すだけでも美しい景色を楽しむことができます。
緑豊かな樹木園でハイキング
元々の山の地形を活かして整備されているので、出入り口からはかなり急坂が続きます。敷地内には山あり谷ありとなっているため少し歩くだけでも景色が変化します。ハイキング好きの方なら楽しめる空間となっています。敷地内のすべてを回るのであれば少なくとも半日は必要だそうなので、今回は要所に立ち寄りつつ程よい時間に出入り口へと向かうことになりました。
庭園 風雪幾千年(Pungseol Gicheonyeon)
庭園 風雪幾千年(Pungseol Gicheonyeon)です。天気予報では曇りだったのですが、このときは青空が見えていました。綺麗に晴れている日だと水面に反射してとても美しい景色を見ることができるそうです。
湖畔にはカエルがピョンピョンと移動しているのが見えました。あくまでも人工的に作られた庭園ですが、元々自然が豊かだった場所に作られていることで、自ずと自然との共生が行われてます。睡蓮の見頃にはやや遅めでしたが、きれいに咲いている花を見ることができました。
展望小屋
景色の良い場所には展望小屋が設置されれています。
遠くに巣台(Sodae)という名称の展望台が見えました。かなり遠くの方に見えるのですが、順路的には最期の方で訪れるそうです。
思潭(Sadam)
思潭(Sadam)です。池の周りにはベンチが多数設置されており、ハイキングコースを歩きっぱなしで足が疲れている人たちがこぞって休憩していました。庭園として整備されているのですが、元々の山の地形も生かした造りとなっているので、普段あまり歩かないとさすがに着いていくのも大変のようです。
夕方になると夕陽が差し込んでとても幻想的な景色が見られるそうです。
韓屋 瀏園(Yuwon)
韓国の伝統的な家屋と庭園が広がる瀏園(Yuwon)です。韓国語で注意書きが書かれているので、翻訳してみると『靴を脱いでください』でした。たいていの場合こういうところで掲示があったら『立入禁止』か『脱靴』のどちらかです。
エリアを区分する門が設置されていました。ここからは一気に敷地内でも最も標高の高い場所にある『カフェ』を目指します。
カフェ 嘉嘉彬彬(Gaga Binbin)
標高の高い場所にあるカフェ 嘉嘉彬彬(Gaga Binbin)に到着しました。カフェの建物自体も建築家の作品となっています。屋上にも上がることができるようになっています。
カフェの店内にて『모과에이드(モグエイド)』と呼ばれているカフェのシグネイチャードリンクを飲みました。モグエイドという名前には単に果実ジュースくらいの意味合いしか無いそうなのですが、ドリンクの内容としては『アイスカリンソーダ』です。このカフェを訪れた人はまずこのモグエイドを飲むというほどの人気メニューとなっています。。気温も上がっている中で散々下から上までハイキングコースを歩いてきたので、さっぱりとしたカリンジュースはとても美味しく飲むことができました。
カフェでひとやすみしたら、更に先へと進みます。
芸術展示場 逍遥軒(Soyoheon)
建物そのものも不思議な形状をしている芸術展示場 逍遥軒(Soyoheon)です。ところどころ芸術作品が設置されています。一応コンセプトとしてはいわゆるイベント会場として使うことも想定して作られた建物ということです。
展望台 巣台(Sodae)
ついに展望台の巣台(Sodae)に到着しました。敷地内を東西南北すべての方向を眺められる展望台です。建設当初はポルトガル語でMiradouroという名前がつけられていたそうですが、開園にあたって韓国風の名称に変更されたという経緯があるそうです。逍遥軒(Soyoheon)とは一体的に整備された建物でもあります。
南側には出入り口と昌平池が見えます。赤いバスが止まっているのが庭園の出入り口です。ぱっと見た感じでは木々が生い茂っていて庭園というよりは山に近いという印象を受けるかもしれませんが、まさにハイキングというよりも山登りに近い感覚でした。
窓がない展望台となっているので、風を感じられます。天気予報通り徐々に雲が増えてきていました。晴れている日の方が緑が映えるのですが、曇り空もなんとなく趣があります。
おわりに
無事に出入り口まで戻ってきました。途中でカフェ休憩もあるにはあったのですが、約2時間近く山道のようなハイキングコースを歩き続けたのでさすがにもう歩きたくありません。入場料が高いのが気になりますが、整備されている園内で建築や芸術作品が設置されていることで楽しみながら歩くことができます。総合的な満足度としてはかなり悪くはないかなと思います。自然のなかでの滞在に興味がある方は大邱を訪れた際にぜひ立ち寄ってみてください。