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水濠に反射して見える逆さ城が美しい!国宝指定現存天守5つの中で唯一の平城「松本城」を訪れる

水濠に反射して見える逆さ城が美しい!国宝指定現存天守5つの中で唯一の平城「松本城」を訪れる

はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。

国宝 松本城

今回は国宝の松本城を訪れました。国宝に指定されているお城は全部で5城あるうちのひとつです。松本城は改名される前は深志城として呼ばれていたお城で、信濃守護であった小笠原氏によって1504年に築城されたと言われています。江戸時代末期まで使用され、明治時代に入って5年目の1872年には天守が競売に掛けられたものの地元の有志によって買い戻されて、それ以来、歴史的な建造物として保存されるようになりました。1946年にGHQの美術顧問のチャールズ・ギャラガーによって解体調査の必要性が勧告され、初の国宝保存事業として『昭和の大修理』が実施されたのち、1952年に国宝に指定されています。

国宝のお城は2014年までは4城でしたが、2015年に『松江城』が新たに国宝指定されたことで国宝5城となっています。ちなみに、天守閣が現存する日本のお城は全部で12城あります。12城のなかで5城だけが国宝に指定されている理由は、現役時代の構造がそのまま残されているからだそうです。補修等で部分的に新しいものと交換されていたとしても、現役時代のままの構造が残されているということが価値となっています。

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松本城公園

松本城公園は松本城の敷地を一般に開放した公園です。美しい国宝のお城を水掘越しに眺めることができます。天守閣の見学は有料ですが、松本城公園は無料です。

天守閣の拝観料

区分価格
大人700円
小・中学生300円
松本城の拝観料(2024年7月現在)

拝観料は大人700円、小・中学生300円です。小学生未満は無料で拝観することができます。天守への門は全部で3箇所ありますがそのうち通行可能なのは南側にある黒門のみです。黒門の横にある券売所で拝観券を入手することができます。

天守閣へ向かう

天守の入口で拝観券のチェックが行われました。靴を脱いで天守へと入ります。

ところどころに『狭間(さま)』と呼ばれる小窓が開けられています。弓矢や鉄砲を窓から放つことで敵を攻撃するための設備です。弓矢用のものは矢狭間、鉄砲のものは鉄砲狭間と若干サイズが異なります。使用しないときは蓋を閉めることができます。

途中の階にはお城にまつわる展示が行われていました。直前まで天守の最上階へ行くための大行列になっていたので、展示をじっくりと見たい方は空いている時期や時間を見計らって行くことをおすすめします。

急階段や狭い通路などがそのまま残されています。足腰が弱いと見学するのも大変かもしれません。現役当初からの構造がそのまま残されていることで国宝に指定されているため、ユニバーサルデザインやエレベーターのような文明の利器はありません。天守に設けられた部屋を通って最後に1人分しかない対面通行の階段を登ると最上階です。

天守閣からの景色

天守閣の最上階は展望台になっています。

東側方向

東側方面には本丸御殿跡地の広場が見えます。市役所の庁舎も見ることができます。

南側方向

南側方向には松本城公園の水濠が見えます。松本市の市街中心部が広がっているため、お城と同じくらいの建物も多くなっています。昔は一望できたかもしれませんが、今となっては遠くまで見通すことは難しくなっています。

西側方向

西側方向には線路があります。

ふと手前の瓦に目線を合わせると、何やら文字が刻まれているのが見えました。瓦にある文字は、補修工事の際に記念として名入れを行ったものだそうです。「文化財に落書き?!」と思われるかもしれませんが、瓦は定期的に交換が予定されている部分なので保存への影響はないということらしいです。

北側方向

北側方向には、木々に隠れていて見えにくいのですが、旧開智学校という日本最古級の校舎が残る学校があります。旧開智学校は博物館として一般開放されているので、明治時代の建造物に興味がある方は訪れてみると良いかもしれません。

月見櫓

月見櫓は、城内で月見をするために設けられた櫓です。天守閣が防衛用に窓も小さく作られていたのと比べるとずっと開放的な空間となっています。訪れたときには改修工事が行われていたので足場が組まれていましたが、ここから本丸御殿や空に浮かぶ月を眺めていたそうです。

まるで鏡面のような堀

天守の見学を終えて出口から出てみると風が止んで水濠が鏡面のようになっていました。くっきりと綺麗な逆さ富士ならぬ逆さ城を見ることができました。

おわりに

天守閣に登る際には、天守閣からの景色よりも天守閣の最上階までの建物の構造を観察すると良いかなと思います。正直なところ天守からの景色は周囲にも高い建物が立ち並ぶようになっているため微妙です。しかし、建物の構造は今のものとはまるで全く違うので、当時の用途を確認しながら進むと『お城の構造』についての知見が深まるはずです。

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