中央の池間湿原は渡り鳥の飛来地!宮古島の北側にある「池間島」を訪れる
はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。
池間島灯台
池間島の目印となるのは池間島灯台です。現役の灯台で、夜になると灯台からの光が灯台の所在地を知らせます。実際に稼働している灯台のため内部の見学はできませんが、湿原もある自然豊かな池間島のランドマーク的な存在です。遠くからも見える目印となる灯台のため、近くまで来たついでに立ち寄ってみました。
現役の灯台なので夕方になるとライトが点灯されます。地図上では海に面しているのですが、残念なことに周囲は木々に厚く覆われているため、近づけば近づくほど灯台以外の景色は隠れてしまっていました。例え訪れても『灯台と海と夕陽』のような南国ならではの絶景を見ることはできません。あくまでも『灯台が好きな方』におすすめのスポットでした。
池間湿原
池間島灯台の近くまで来たら島の中央に向かって道を曲がると池間湿原があります。池間湿原は沖縄県で最も大きい湿原です。元々湿原だったわけではなく、1923年頃に島の南にある入り江の干拓工事が行われた事によって、池間島が東西に2つの島に分かれていた頃の境目だった部分が湿地となったそうです。
当初は海ともつながっていたので海水も混ざる汽水だったようですが、1963年より始まった池間漁港の整備の際に海との接続が無くなったことに伴い淡水の湿原になりました。人工的な工事の結果として作られた湿原ではありますが、作られてから長い時間が経過したことによって今では渡り鳥や湿原の生き物たちの楽園となっているそうです。
池間湿原には展望台が設けられています。展望台からは藪の向こう側に続いている湿原の観察することができるようになっています。また、有志の方たちによる鳥紹介が設置されています。鳥紹介を見て目の前にいる鳥がなんの鳥か当てるという楽しみ方もできます。
湿原からも灯台が見える
いよいよ周囲が暗くなってきたので撤収することにしました。特に池間湿原には街灯もなく、展望台手前の道が凸凹していてあまり良いとは言えない状態となっていたので、暗くなる前に移動するのがどう考えても吉です。暗い時間には野鳥観察も難しいので、初めて訪れる場合は明るい時間に訪れるのをおすすめします。
池間大橋
池間大橋を通って宮古島へと戻ります。池間大橋は1992年に開通した全長約1.4kmの橋です。池間大橋を皮切りに1995年に来間大橋、2015年に伊良部大橋と長い橋が続々と整備されました。橋が完成するまでは渡し船で移動していたのが、橋の開通によって自動車等で天候にも左右されずに行き来できるようになりました。
おわりに
今回は宮古島の北側にある池間島を訪れました。干拓や漁港整備によって水の流れが変わったことによって作られた湿原は、今となっては渡り鳥や水鳥が滞在するとても自然豊かな場所となっています。自然観察が好きな方は宮古島を訪れた際には、ぜひ池間島も訪れてみてください。