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昭和の空気が残る旧空港駅!通勤需要の朝夕以外は閑散とした「東成田駅」を訪れる

昭和の空気が残る旧空港駅!通勤需要の朝夕以外は閑散とした「東成田駅」を訪れる

はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。

昔は空港駅として栄えた東成田へ

東成田駅は1978年に旧成田空港駅として建設された空港アクセス駅です。空港の真下には成田新幹線が建設される計画となっていたため、一般の鉄道駅はターミナルから離れた場所に設置されていました。しかし、1991年には成田新幹線の計画が廃止され、空港旅客ターミナルの真下に便利な『成田空港駅』が完成すると、空港利用客は不便な東成田駅を利用されなくなりました。空港周辺には航空関連会社が多数立地しているため、東成田駅も朝夕の通勤時間帯には往時のような賑やかさもあるそうですが、それ以外の時間帯は閑散としています。

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幻の成田空港駅

東成田駅は『幻の成田空港駅』と呼ばれていることがあります。歴史的に成田空港駅として使われてたということだけでなく、現在でもホームに掲げられている駅名標で『なりたくうこう』という表示を見ることができるからです。

新空港駅が閑静した際に、一般客の立ち入りが可能な旅客用から業務用の空間と変更されたため、看板等は新しい物が付け替えられることなくそのままになっています。成田空港の駅名標が見られるホームは、空港駅時代には特急専用ホームとして使われていました。現在では成田空港周辺で一時的に車両を退避させる留置線として使われています。

過去には売店や軽食処も営業

柵で仕切られているので広さをあまり感じませんが、柵の奥にはまだまだスペースもたっぷりと残されています。海外旅行に行くことが普通になってからの駅なので、多くの人の往来に対応できる広さがあります。

現在の成田空港駅は上に移動すればコンビニもレストランも営業していますが、旧空港駅時代には空港旅客ターミナルから離れていたこともあり、駅構内では売店や軽食処も営業していました。偶然駅ホームでお話を聞かせてくれた駅員さんが言うには「休憩の短い時間で急いで食べたカレーライスが思い出になっている」ということでした。

エスカレーターは上り専用となっていて、下り用のエスカレーターは蓋が閉められていました。人の多い駅や商業施設でも節電のための休止が行われている昨今に、利用者が少ない今の東成田駅ではもはや稼働する見込みはありません。利用者の割には規模が大きく朽ちるに任せる形になっているというだけで、駅としては現役なので『非常口を示す看板』は新しいものが取り付けられていて、昔ながらの看板との違いが際立って見えました。

改札外コンコース

改札外コンコースも大勢の人が通っても大丈夫なように幅の広い階段が設けられています。旧空港駅時代にはこの階段を登った先にある路線バスに乗車して旅客ターミナルまで移動していたそうです。徒歩で移動することができるのは今も変わりませんが、空港職員以外の需要がなくなった今となっては空港行きの路線バスは廃止され、ターミナル間無料連絡バスが東成田駅にも停車するようになっています。

壁面アートは、開業当時からのものが変わらずに残されています。

第2ターミナルへの連絡通路

空港第2ビル駅までは地下通路でつながっています。徒歩約5分ほどで500mの地下通路を移動すると賑やかな空港ターミナルビルへと到着します。旧空港駅の東成田駅からは『徒歩』もしくは『路線バス』で旅客ターミナルまで移動することとなっていた名残で、現在でも地下通路を徒歩で移動できるようになっています。

ちなみに、東成田駅から成田空港第2ビル駅まで移動すると、特殊負担である『空港加算』が適用されないため、70円安く移動することができます。少しでも節約して空港まで移動したい方はぜひ東成田駅から歩いてみるのも良いかもしれません。

おわりに

今回は旧空港駅として開業した東成田駅を訪れてみました。空港駅ではなくなった今でも空港周辺にある航空関連の会社への通勤で朝夕は多くの人が利用する駅となっており、空きホームは留置線として列車の一時置き場としてつかわれています。柵が設置されているので立ち入れる範囲には限りがあるのですが、昭和の建築物が好きな方はぜひ訪れてみてください。

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