天然の飲める炭酸温泉!船小屋温泉郷にある「船小屋鉱泉場」を訪れる
はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。
船小屋温泉郷
今回は福岡県筑後市にある『船小屋温泉郷』を訪れました。船小屋温泉は古くから鉱泉の湧いていた場所で、温泉地としては1824年に鉱泉を沸かし直して温泉として入浴する施設が作られたのが始まりと言われています。1886年の分析調査では日本でも最高レベルの『含鉄炭酸泉』ということが分かり、なかなか珍しい飲用も可能な天然の炭酸温泉として更に評判を高めてきました。溝口竈門神社からも近い温泉地です。
鉱泉の湧出する雀地獄
船小屋温泉の中心部には船小屋鉱泉源公園があり、雀地獄と呼ばれる噴水が設置されています。雀地獄は船小屋温泉の源泉で、温泉地としての始まりの地でもあります。温かい温泉ではなく冷たい鉱泉が湧いているので、地獄谷のようなモクモクと湧き上がるような湯気はありません。一見するとただの噴水のある公園なのですが、流れている水はほんのりと温もりを感じる温泉です。雀地獄という名前の由来は、古くから鉱泉が湧出しており、上空を飛んでいた雀が墜落して落ちていたのが理由と言われています。
天然炭酸水が飲める船小屋鉱泉場
雀地獄の斜め前には船小屋鉱泉場という鉱泉の汲み上げ所があります。内部には蛇口がついており、飲泉用に鉱泉を汲むことができます。備え付けのコップも用意されていますが、共有のコップを使用するのが気になるという方はなにか汲める容器を持参すると良いと思います。
実際に飲んでみましたが、はっきり言って決して美味しい味ではありませんでした。鉄分が多いので『血の味』のようななんとなくモワッとした苦めの風味です。鉄分が豊富なので鉄分補給のためにはとても有用とされているのですが、まさしく薬湯として飲むのが良さそうです。薬として飲む分にはほのかにシュワシュワとしている弱炭酸で、飲み心地は案外悪いものではありませんでした。
無料で入れる恋ぼたるの足湯
船小屋温泉には隣接して『川の駅 船小屋 恋ぼたる』という商業施設があります。恋ぼたるには地域の農産物などを取り扱っている『物産館』と、日帰り温泉『温泉館』があり、物産館と温泉館の間には無料で利用できる足湯も設置されています。温泉館で全身浴するもしくは足湯で部分浴することにとって船小屋温泉の泉質を体感することができます。
足湯に使って移動の疲れを癒やすことにしました。船小屋温泉がもともと鉱泉で温度が非常に低く、熱々の温泉を期待していると物足らなさを感じるかもしれません。ただ、かなり温めなので『ゆったりと入ることができる』という点ではとても優れた足湯となっています。のんびりと入っていることができるので『雑談スペース』として機能していました。
おわりに
今回は船小屋温泉郷を訪れました。船小屋温泉は温度の低い鉱泉として湧いている温泉で、鉄分の多い赤みのかかった茶色のお湯に入ることができます。飲泉場で天然の炭酸水を飲み、足湯やお風呂に入って、体の内外からリフレッシュすることができます。福岡県南部を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。