見頃の過ぎた8月は加工場がフル稼働!富良野にあるきれいな景色で人気の「ファーム富田」を訪れる
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
ファーム富田
今回は富良野を代表するラベンダーの名所であるファーム富田を訪れました。乗車券のみで乗車できる富良野・美瑛ノロッコ号のみが停車する臨時のラベンダー畑駅から徒歩約5分の場所にあります。ファーム富田は富良野でラベンダーを生産しているラベンダー農園です。
過去には日本有数のラベンダー生産地となった富良野ですが、時代ともに外国産原料や合成香料との競争によって大きく縮小してしまいました。ある時に、カレンダーの写真として使われたファーム富田のラベンダー畑が注目を浴びたことによって、今では観光客が多く訪れる富良野を代表する場所のひとつとなりました。
花人の畑と温室
ファーム富田に到着するとまず目にするのが花人の畑です。富田ファームの出入り口付近にある花畑です。花人の畑ではラベンダーの他にも季節の花々が植えられているため、年間を通じて綺麗な花を見ることが出来ます。季節の花とラベンダーの中間地点にはラベンダーととてもよく似たムスカリという植物も植えられています。
ラベンダーとムスカリの違い
ラベンダーはくすんだ紫色の花が連なるように咲きますが、ムスカリは鮮やかな青紫色の花が上の方にまとまって咲きます。ラベンダーをよく知らない観光客はムスカリを見て「ラベンダーが綺麗に咲いている!」という会話をしていましたが、ムスカリはラベンダーに似た別の植物です。ラベンダーとよく見比べれば違いも多いのですが、手っ取り早い確認方法は匂いを嗅いでいることかもしれません。
年間を通してラベンダーが見られる
花人の畑は来場者向けのお楽しみとして整備されている畑なので、咲いている限りはラベンダーも見ることが出来るようになっています。花人の畑の中にある温室内では冬でもラベンダーを見ることが出来るようになっています。畑一面に広がるラベンダーこそが富良野の景色なので訪れるなら7月中旬頃がおすすめですが、冬に訪れてもラベンダーを見ることが出来ます。温室内のラベンダーは優しく触れてラベンダーの香りを楽しむことが出来ます。
加工場ではオイル抽出が進む
収穫されたラベンダーは、加工場にある蒸留器を使ってラベンダーオイルの抽出が行われます。抽出されたラベンダーオイルが各種ラベンダー加工品の原材料として利用されています。ファーム富田ではラベンダーオイルを昔ながらの蒸留によって抽出していると看板に記載されていました。手順としては、釜の中に入れたラベンダーに蒸気当てることでラベンダーからオイルを取り出し、オイルの含まれた蒸気を冷却する際に水とオイルに分離させるというものです。加工場の周囲はラベンダーの香りが広がっていました。
収穫後のラベンダー畑
南側の斜面にある『森のラベンダー畑』ではラベンダーの収穫が終わって、翌年に向けた整備が行われていました。ラベンダーの花は収穫後で残されていませんでしたが、何やら念入りに作業が行われている様子を見ることが出来ました。こうした手入れが行われていることで毎年綺麗なラベンダーを見ることが出来ます。
おわりに
富良野観光で必ずと言っても良いほど立ち寄るであろう場所がファーム富田です。富良野の名産品だったラベンダーは一度は廃れそうになりましたが、ファーム富田の取り組みが実を結んで多くの観光客が富良野を訪れるようになったというのは間違いありません。ただ、隣に他の観光施設が出来たことへの対応として、景観を害すことになっているのは改善の余地があると思います。ファーム富田を訪れる度に「ラベンダーや季節の花々が美しい」という良い気持ちと、「近隣関係に問題を抱えているような看板と柵だな」という悪い気持ちで心境としてはとても複雑です。