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自由席車両にある前面展望が楽しめる指定席!キハ183系特急オホーツクの「かぶりつきシート(4号車17番AB席)」に座ってみた

自由席車両にある前面展望が楽しめる指定席!キハ183系特急オホーツクの「かぶりつきシート(4号車17番AB席)」に座ってみた

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

知床斜里から網走へ

知床斜里駅から釧網本線の普通列車にのって網走駅へと向かいます。網走行きの普通列車は特急オホーツクに接続しているので、乗り換え時間は短くてもかなりの確率で乗り換えることが可能となっています。普通列車の良い点は前面展望が見られることです。JR北海道ではトラックと特急列車の衝突事故が発生した際に、車両先頭部が大きく損傷を受けたため、車両先頭部への立入禁止措置が取られています。前面展望が見られるのは普通列車の特権となりつつあります。

濤沸湖が見えてきました。濤沸湖はラムサール条約で指定されている湿地となっており、運が良ければ水鳥を見ることが出来ます。

浜小清水駅を出発して原生花園駅に近づいてくると、小清水原生花園 展望牧舎という建物があります。展望牧舎の周囲が放牧場となっており、6月~10月の夏期には馬の放牧が行われています。濤沸湖と草原と馬というなんだか絵画のテーマのような風景を見ることが出来ます。斜里と網走の途中にある場所なので、車窓からの景色として楽しむことが出来ます。

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キハ183系 特急オホーツク

網走駅からは特急オホーツク4号に乗車します。今回乗車したのはキハ183系気動車でした。特急オホーツクでは2023年3月17日までキハ183系気動車による運行が行われていました。運行が終了したキハ183系気動車はなんとアフリカのシエラレオネ共和国へ輸出されることが決まっています。特急オホーツクの後継車両は、これまで釧路方面の特急おおぞらとして走っていたキハ283系気動車です。

知床斜里駅からの列車が網走に到着する時刻は17時17分で、オホーツク4号が網走を出発する時刻は17時26分です。乗り換え時間はたったの9分しかありませんが、基本的には釧網本線からの乗り換えを待ってから特急列車が出発する事になっているので短時間の乗り換えでも安心です。本数が少ない北海道では乗り遅れるとそもそも移動が困難になってしまうため、特急は乗り換え客を待ってから出発する事が多くなっています。

かぶりつきシート

キハ183系車両は国鉄時代の古い車両ではありますが、新型車両にはないかぶりつきシートが設置されています。かぶりつきシートとは車窓からの景色にかぶりつくことが出来る4号車17番のA席B席のことです。従来は自由席として早いものがちの席だったのですが、2022年7月1日よりかぶりつきシートという名称が付与されるとともに指定席となりました。自由席車両にあるため座席やシートピッチは他の自由席と全く一緒なのですが、展望を楽しむことが出来る楽しい座席となっています。

特急オホーツクは遠軽にて方向転換するため、網走から乗車すると自由席のある4号車は最後尾となります。乗車した時は進行方向を向いていましたが、せっかくなので遠軽までの区間は遠ざかっていく景色を見ることにしました。

洗面台

洗面台に身だしなみを整えるためのコンセントが付いています。新しい車両では全座席にコンセントがついているのですが、昔は洗面台だけの設備でした。国鉄時代の車両であるキハ183系はもちろん洗面台にコンセントが付いています。キハ183系が引退するまでの最後の数年は手洗いが特に励行されていたので、昔ながらのノズルを押すと液体が出てくるタイプの石鹸ではなく、センサー式の泡が出てくる新しいディスペンサーも大活躍でした。

指定席と自由席

指定席と自由席では自由席のほうが新しい座席が設置されています。足元の広さは圧倒的に指定席に軍配が上がるのですが、座席の快適度では意外と変わりません。指定席に使われている昔の座席は椅子のサイズが一回り小さく作られているので、座席そのものが狭いです。一方で自由席に使われている座席は快速エアポートの指定席と同じなので椅子のサイズは現代基準となっています。

座席種別キハ183系キハ261系
グリーン車座席(ライラック)
特急指定席uシート(カムイ)
特急指定席◯ グリーン車◯ 指定席
旧式特急指定席◯ 指定席
特急自由席・普通車指定席uシート◯自由席◯ 自由席
座席のグレード表

キハ183系は、より後年に投入された車両と比べると1段階ずつグレードの低い座席が設置されています。例えば特急北斗で使われているキハ261系の指定席は183系ではグリーン車相当の座席となっています。なぜか自由席はグレードは下がるものの新しい座席が設置されているので、座るだけなら実は自由席のほうが快適なのではというとても不思議な状態となっていました。それもこれも旧式車両ということでご愛嬌です。

旭川で降車

特急オホーツクは札幌行きなのでそのまま札幌まで走りますが、今回は旭川に宿泊するので旭川で降りました。遠軽までは進行方向と反対を向いていたのですが、遠軽から旭川までの間は暗闇の中をヘッドライトが前を照らしてまっすぐ走っていくという夜の景色を楽しむことができました。冬には車輪が空転して登れなくなることもあるほどのとても急勾配が続く石北峠という難所を通ります。いくつもの圏外を超えて、街の灯りが眩しい旭川駅に到着しました。旭川まで到着すれば札幌までは後少しです。

おわりに

知床斜里から網走を経由し、無事に目的地の旭川に到着しました。キハ183系の引退が迫ってきた頃だったので、念願のかぶりつきシートに乗車することが出来て良かったです。キハ183系が引退することでJR北海道の特急からこんなにも楽しいかぶりつきシートが無くなってしまうというのがとても残念でなりません。またいつかかぶりつきシートが復活することを願っています。

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