広々と開放的な出発ロビー!国内線の右奥に増設された「羽田空港第2ターミナル国際線エリア」へ行く
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
羽田空港第2ターミナル国際線エリア
羽田空港第2ターミナルの国際線エリアを訪れてみました。国内線出発ロビーの右奥に進んでいくと『International』という文字が見えてきます。羽田空港第2ターミナルには2020年4月より国際線エリアが設置されています。羽田空港第2ターミナルは元々国内線ターミナルとして使われていましたが、当時国際線ターミナルと呼ばれていた第3ターミナルの著しい混雑を改善するために、第2ターミナルへ一部を移すという目的で国際線設備が増設されることになりました。
しかしながら、開業からたったの数週間後には世界的な感染症の流行を受けて国際線が大幅に減便されることとなり、約3年間も閉鎖されていました。国際線需要が再び旺盛になってきたことで、2023年7月19日より再び第2ターミナルの国際線設備が利用されることになりました。
開放的な出発ロビー
国内線ターミナルは国内線部分と比べるととても開放的です。国内線部分と比べると圧倒的な奥行きの広さがこれまでの狭い羽田空港という印象を一新させます。第2ターミナルは出発階と到着階を分けたことで、導線としては分かりやすくなったのですが、所狭しと人が溢れていることを考えると利用者数に対して施設の規模が見合っていないのかなと思います。
窓からは滑走路を離陸していく飛行機を見ることが出来ます。目の前に見えているスポットは、例えば日中は国内線、深夜は国際線のように、制限エリア内の通路途中にあるシャッターを降ろすことでどちらの出発にも対応できるようになっています。訪れたのは日中だったので窓から見える範囲のスポットは国内線として使われていました。国際線エリアには展望デッキがありませんが、ロビーの窓からとても綺麗に見ることが出来ます。
ちなみに、スターウォーズ C-3PO ANA JET(JA743A)と鬼滅の刃じぇっと -弐-(JA608A)がスポットに止められていました。スターウォーズジェットは大阪行き、鬼滅ジェットは鹿児島行きでした。
再開直後は1日5便
第2ターミナル国際線エリアからの出発便はすべてANAです。国際線設備再開の7月19日から運行されるのは香港、台北、ロンドン、上海行きの計5便となっています。再開したばかりの時は1日に5便ですが、もっと多くの出発便を捌くことが出来るので、国際線需要が増えるのに合わせてもっと多くの便が第2ターミナル発着となる見込みです。
出発時刻 | 目的地 | 便名 |
---|---|---|
8:55 | 香港 | NH859 |
9:50 | 台北(松山) | NH851 |
9:55 | ロンドン | NH211 |
10:05 | 上海(虹橋) | NH969 |
13:20 | 台北(松山) | NH853 |
再開直後はたったの5便だけですが、今後は徐々に増えていくと案内されています。第2ターミナル出発と第3ターミナル出発が混在することになります。国際線の搭乗にあまりにもギリギリに空港に来るという方はあまりいないかもしれませんが、変更されたり、念のため、ターミナル間の移動が可能な時間はが出発便に合わせてチェックインが実施されていました。
カウンターの内側と外側という概念が存在しない斬新な構造になっています。さすがに後ろ側にロープを設置することにはなったようですが、それでも立ち入りを禁止する表示をするのではなく、禁止場所そのものを作らないというのはデザインとして綺麗です。手荷物を預けるときは幕が開いてベルトコンベアのスロープで1階の手荷物集積所へと流れていきます。
上の階にはスタバ
国内線出発ロビーは2階で国際線出発ロビーは3階となっています。国際線出発ロビーの4階にはスタバがオープンすることになっていたのですが、当面の間は臨時休業という張り紙がしてありました。午前中の僅かの間しか使われないのに営業するも何も無いので仕方がありません。なお、4階は国内線エリアの通路とは繋がっていません。国際線出発ロビーからのみアクセス可能となっています。
4階のショップゾーンからは国際線出発ロビーと離発着する飛行機を一望することが出来ます。これぞ空港という景色を見ることが出来ます。これまでは保安検査を通過した後にしか見られなかった景色でしたが、国際線エリアは国内線エリアとはスターバックスがオープンしたらとても人気が出てきそうです。
顔認証システムのFace Express
国際線出発の際にはFace Expressという顔認証システムの登録を行うことでよりスムーズに保安検査を受けることが出来るようになっています。出発前にパスポートと搭乗券を登録することで、保安検査と搭乗手続きが顔認証のみで通過することが出来るようになります。出国審査はFace Expressとは別システムの『自動化ゲート』がすでに運用されているので、時間のかかる対面手続きを最小限とすることが出来るようになります。
自動化ゲートは登録すると一定期間は有効ですが、Face Expressは出発後にはデータが削除されることになっています。短期間に何度も国際線に搭乗する場合には毎回の追加に登録しなければならないというのがやや不便かもしれませんが、あまり国際線を利用しない人にとっては登録することで快適に保安検査を通過することが出来るので登録するのがおすすめです。
国際線到着ロビー
国際線到着ロビーはとても小さな出口があるのみとなっています。たとえ一度に飛行機が到着したとしても必ず入国手続で足止めを食らうことになるので、一斉に出口を通ることはないという想定なのでしょうか。ただ、あまりにも小さくてこれが到着口とはびっくりしました。第3ターミナルの惨状を見る限りは、混雑することを見越してもう少し大きく作っておくのが良かったのではと思います。それとも到着便は基本的に第3ターミナルを利用する予定ということなのでしょうか、到着便が増えると大混雑することになりそうです。
到着口から出たらすぐのところに観光案内所が設置されています。インターネットを利用すれば大半の観光案内は調べることも可能となっていますが、到着後に聞けるように窓口が設置されていることは良いです。国際線到着口の前にお店はありませんが、国内線エリアにたくさんの飲食店やショップが入っているので不便さは感じないと思います。
おわりに
新たに増設された国際線エリアはとても開放的な素晴らしい空間となっていました。今後の便数によってはまた所狭しと人があふれることになってしまうかもしれませんが、少なくとも人が多くて混雑となっている国内線エリアと比べるとずっと窓口が多くて快適そうです。少ない窓口で列に長く並ぶのではなく、多くの窓口でサクサクと並行に手続きを進めていくという作りになっているのがとても良さそうでした。せっかくのオンラインチェックインが進んでも手荷物のために長蛇の列に並ぶのでは、結局オンラインチェックインの良さが損なわれてしまいます。