朝8時頃から徐々に開き始める!蓮が満開になった7月中旬の「上野不忍池」の様子
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
蓮の名所である上野不忍池
上野不忍池は、東京都台東区の上野恩賜公園の南側にある池です。東京都内でも屈指の蓮の名所としてもしられていて、公共の公園の中にある池なので入場料もかかりません。上野駅前にある駅からも近い公園で、ふらっと気軽に立ち寄ることができます。
不忍池は元々は1つの大きな池でしたが、工事によって小さな3つの池に分割されています。蓮が見られるのは、そのうち一番南側にある池です。毎年蓮の見頃となる夏には一面に蓮の花が咲いている風景を見ることができます。
見頃は7月上旬から
蓮の開花の様子を見るために『2023年7月中旬』のとある日に不忍池を訪れてみました。昨年には一般的に見頃と言われている『7月中旬から8月上旬』の中間である『7月末』に訪れたのですが、すでに花が散ったあとのシャワーヘッドのような果托のみの蓮が多数となっていました。上野不忍池の蓮の見頃は一般的な時期よりも早めです。今年は無事に早めに訪れることができました。
満開を迎えるのは8時半頃
蓮の花は太陽光を浴びると開き始め、花が開くのにかかる時間は日の出からだいたい1~2時間後と言われています。日の出が午前4時台だった場合は1番早くて6時台には開花を完了する花が出てきます。したがって、6時頃から訪れても開花した蓮の花を見ることができるのですが、早すぎても一面満開の景色を見ることは出来ません。蓮の花ごとに多少の個体差があるので、一概には言えませんが、だいたい8時頃半にはその日に開く花が出揃います。
午前8時10分頃の様子
朝の8時頃に不忍池へ到着しました。到着した際にはだいぶ多くの花が開き始めていました。当然のことではありますが、一番早くに開き始めた花は、すでに満開でした。
ただ、早めの時間でも開いている花は、おそらく前日にも大きく開いていた花と思われます。連日の猛暑が続いていた影響なのか、花びらも心なしかしなびているように見えました。
蓮は蕾が地上に伸びてから約20日が経過すると花びらが開きます。花びらは毎日朝になって太陽光を浴びることで開いて、昼頃には再び蕾に戻ります。概ね4日前後の期間で開いたり閉じたりを繰り返しているうちに、徐々に閉じる力が弱くなって外側の花びらから徐々に散ってしまいます。花びらの付いていないシャワーヘッドのような果托は花が散った後の姿です。
統計として数えたものではありませんが、ざっくりと池全体を見渡したときに、8時10分の段階では開いている花と蕾がちょうど半々くらいの様子でした。じっと眺めていても目視ではあまり違いを感じることはできませんが、花びらはしっかりと時間経過で動いています。あまりの暑さのためか、早くから開いている花はややしなびたように見えます。
午前8時20分頃の様子
花びらが開くのにあわせてミツバチも蜜を集めるために近寄ってきていました。花が開くのを待っているのは人間だけではありません。ミツバチなど花の蜜を集める生き物も飛んで来ていました。なお、ミツバチ等に関しては万が一近寄ってきたときに振り払うなどの攻撃を加えなければ、基本的には刺される心配は少ないと考えられます。
午前8時半頃の様子
8時半頃になるとほぼ一面に咲いている様子を見ることが出来るようになりました。この日には咲かない蕾とすでに花が散ってしまった果托を除けば、8時半の段階でほぼ咲き切っていると考えても問題は無さそうです。「蓮が満開を迎えました」と言うならこの時間は外したくない時間です。
蓮の花が一面に咲く不忍池
ついに2023年7月中旬の某日の満開となった蓮のを見ることができました。不忍池においては一般的な7月中旬からが見頃と思っているともはや遅いようで、7月上旬から7月中旬にかけてがおすすめです。すでに果托もちらほらと確認できるようになっていたので、8月上旬にはもはや花びらが見られるかも怪しいかなという状態でした。
不忍池に訪れるなら1年で1番この時期がおすすめです。蓮の見頃に訪れると他の時期と比べて風景としての見応えが段違いに向上します。冬には蓮の葉っぱも枯れて寒々しい景色となってしまうため、緑が豊かでピンク色の鮮やかな花が咲く7月は不忍池を眺めるのに最良です。
この時間ならどこを見ても満開の蓮の花が見られます。満開になると今度は太陽が南に近づくのに合わせて次第に花が閉じていきます。満開の蓮を見られるのは短い時間だけです。
蓮の花が満開となるのに合わせて人が増えてきました。不忍池は大きな池なので、人が多く集まっていても鑑賞には支障ありません。満開ともなるとどこをどの角度でみていても必ずきれいに開いた蓮の花を見ることができるので、混み合い押し合いになる事もありません。多少の譲り合いの心持ちは必要ですが、概ね気分良く見ることが可能です。
満開の頃になるとなぜか雲が増えてきてやや薄曇りになっているのがちょっとだけ残念ではありましたが、逆に言えば太陽がギラギラとしていなかったので花の鮮やかさが引き立ちました。そもそも、本来の天気予報では雨だったので、予報が変わって晴れ時々曇りになったということだけでも十分にラッキーだったのかもしれません。
おわりに
まだまだ一般的な蓮の見頃の7月中旬から8月上旬という期間で考えると、見頃が始まったばかりのはずでした。「見頃が始まった」という言葉をどう捉えるかにもよるのかもしれませんが、実際にはすでに花が散った後の果托も増えてきていました。「満開の蓮の花と蕾しかなくて一面が覆われた」という見た目的に綺麗な時期なら、明らかに一般的な見頃では遅すぎるように感じます。
昨年に訪れた時は7月下旬ですでに遅いなと感じたのですが、今回も見頃と言うならもう少し早くても良かったなと感じました。東京の夏の気温が高くなっている近年では不忍池の蓮の見頃は一般的な時期よりも早めの7月上旬から7月中旬にかけてとなっています。不忍池の蓮の花を鑑賞したい方はぜひ7月上旬から7月下旬にかけて訪れてみてください。