駅から無料送迎バスも運行!東南アジアの熱帯林を再現した植物園「板橋区立熱帯環境植物館」へ行く
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
高島平駅から徒歩約10分
板橋区立熱帯環境植物館の最寄り駅は、都営三田線の高島平駅です。高島平駅からは商店街を通って突き当りを右に曲がります。すぐのところにある交差点を左に曲がったら右手側に見えてきます。徒歩の所要時間は約6分と徒歩圏内にあります。後述の区立施設を巡回している無料送迎バスに乗車すると東武線からもアクセスが可能です。
熱帯環境植物園
板橋区立熱帯環境植物館は1994年に開業した東京23区の北部にある植物館です。主に熱帯域の植物を展示する植物館ですが、熱帯域に生息する水生生物も展示しています。単なる植物館ではなく水族館のような空間もあるため、植物や水の生き物が好きな方にはとても満足度の高い施設となっています。東京都ではなく板橋区立というのがとても凄い点です。熱帯動植物のために一定の室温を保つ必要がありますが、隣接している板橋清掃工場で発生した予熱を再利用しているとても環境面でも配慮された施設です。
大人 | 260円 |
大人(65歳以上) | 130円 |
小・中学生 | 130円 |
幼児 | 無料 |
入館料は大人260円、小中学生130円です。植物館の規模としては決して大きなものではありませんが、区立施設ということもあってリーズナブルで訪れやすい良心的な価格設定になっています。民営だったらこの価格を維持することは難しかったかもしれません。入館料で訪れることを迷うのはもったいない施設です。
ミニ水族館エリア
入口から入るとまずはミニ水族館エリアがあります。ミニ水族館でミニだからと言っても部屋いっぱいに水槽が並べられています。全体的な規模について大きな水族館と比べれば小さいかもしれませんが、熱帯魚コーナーとして考えれば十分に大きくスペースが取れられているように思います。特筆すべきはどの水槽もしっかりと清掃が行き届いていて藻が生えていないことです。手入れが行き届いているので魚を鑑賞するのに最適でした。
観賞用熱帯魚としても人気の高いトランスルーセントグラスキャットもいます。
淡水で世界最大級のエイと言われているヒマンチュラ・チャオプラヤです。ヒマンチュラ・チャオプラヤを飼育しているのは日本では熱帯環境植物館の他には無いとても珍しいエイです。
目の周囲が赤いタイガーバルブと目の周囲が白いパーカーホは、ともに東京タワー水族館から引っ越ししてきた魚だそうです。ちなみに、東京タワー水族館は経営難の影響で2018年に閉館しました。
植物館エリア
植物館エリアは、『潮間帯ゾーン』、『熱帯低地林ゾーン』、『集落景観ゾーン』、『雲霧林ゾーン』の4つの区画に分かれています。潮間帯ゾーンから集落景観ゾーンまでは自然に区画が分けられているため、ゾーンを明確に区別することが難しくなっています。そのため、実際のゾーン区分と紹介されている植物が異なる場合がありますがご了承下さい。
潮間帯ゾーン
大水槽の浅瀬は潮間帯ゾーンになっています。水辺に生えている植物が植えられています。
熱帯低地林ゾーン
バニラ。
ビャクダン。
トクサバモクマオウ。
セイロンニッケイ。
ククイの木。
オオミフクラギ。種子は猛毒で食べると生命の危険があります。
南国の果物であるパパイヤも実がなっていました。まだまだ緑色で熟していないのでおそらく食べられません。
水の少ない地域では葉っぱの隙間に水を蓄える進化をした植物もあります。
植物館エリアは中央の橋を渡るとショートカットすることも可能です。ショートカットコースであれば車いすやベビーカーを持っている方でも段差が無く移動することが出来ます。
集落景観ゾーン
ディゴ
集落景観ゾーンではあばら家があります。人間の住んでいる集落の周囲で見られる植物が植えられています。
南国の花として定番のハイビスカスもありました。
ベニヒモノキ。
雲霧林ゾーン
雲霧林ゾーンでは細かい霧が常に出ている湿度の高い空間を好む植物が植えられています。
空気中の水分を吸収して生きているエアープランツも雲霧林ゾーンで見ることが出来ます。
食虫植物
雲霧林ゾーンの最後に食虫植物の展示がありました。食虫植物はハエやアリなどの小さな動物から栄養を吸収しています。タイミング次第では実際に捕食している様子も見ることが出来ます。
身近な栽培植物
最後の通路にはゴーヤやほおずきが植えられていました。日本では小学生の自由研究でもおなじみの植物たちです。
パイナップルは先端に実がなります。食べると美味しいパイナップルですが、タンパク質を溶かすブロメラインという酵素が含まれているため食べ過ぎは禁物です。
植物館エリアを見渡す常設展示室に到着しました。ミュージアムショップでは植物の種なども販売しています。
板橋区の4館送迎バス(無料)
板橋区は横移動には都営地下鉄や東武線が走っているため便利ですが、縦方向の移動は公共交通機関が無く不便です。また、板橋区の各施設は住宅街の中に点在していることでとても訪れにくくなっているという特徴があります。区立施設を利用するにも移動に不便が伴うという欠点を補完するため、土日祝日と夏休みの期間には、板橋区立の各施設を巡回する送迎バスが運行されています。
- 東武東上線ときわ台駅
- 教育科学館
- エコポリスセンター
- 都営三田線西台駅
- リサイクルプラザ
- 熱帯環境植物館
東武東上線のときわ台駅もしくは都営三田線の西台駅から各施設を訪れることができます。板橋区の在住者でなくても板橋区立施設を訪れる際には利用することが可能です。
便名 | 西台駅(科学館方面) | ときわ台駅 | 西台駅(植物館方面) |
---|---|---|---|
1便 | 8:40 | 9:20 | 9:50 |
2便 | 10:15 | 10:45 | 11:05 |
3便 | 12:55 | 13:25 | 13:50 |
4便 | 14:15 | 14:45 | ※5便へ乗り継ぎ可能 |
5便 | – | – | 15:40 |
6便 | 16:05 | 16:35 | (17:00)終着 |
無料送迎バスだからといっても本数は1日に5往復と充実した設定となっており、板橋区立の施設を利用するにはとても便利です。移動が困難で訪れにくいという欠点があっても無料送迎バスが運行されていればかなり訪問に対するハードルが下がります。西台駅を起点に科学館方面に向かう時間と植物館方面に向かう便があります。
植物館から東武東上線のときわ台駅に向かいました。ときわ台駅からは池袋まではたったの5駅とあっという間に到着しました。無料送迎バスは、板橋区立施設と駅間の移動をとても楽にしてくれる最高の交通手段です。各施設から駅前まで移動していくれるのでとても便利です。
おわりに
板橋区立熱帯環境植物館はとても充実している植物館でした。手入れの行き届いた植物に囲まれた空間でのんびりと熱帯植物を見て回ることが出来ます。こじんまりとした大きさなので、植物や熱帯地域が好きな方にとっては、軽く見て回るにもちょうど良いかもしれません。ひとつひとつの植物をじっくりと見て回るとかなりの時間を要すると思いますが、おおよその所要時間としては1~2時間程度あれば基本は問題ないかなと思います。