大雪山の足元にある旭川から約2時間の温泉地!層雲峡温泉の冬のお祭り「層雲峡氷瀑まつり」会場レポート
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
目次
層雲峡氷瀑まつり
ホテルから歩いて層雲峡の氷爆まつりの会場を訪れました。第48回層雲峡氷瀑まつりは、2023年1月28日~3月12日の会期で実施されている層雲峡冬のお祭りです。層雲峡の中心部にあるバスターミナルの近くの石狩川の河川敷で実施されています。道路と河川敷は高低差があるので、鉄パイプを組み合わせて作られた仮設の階段で下まで降ります。石狩川は層雲峡周辺の複数の源流が集まって旭川へ向かい札幌まで続いています。
入場料
区分 | 料金 |
---|---|
大人 | 500円 |
小人 | 無料 |
層雲峡氷瀑まつりの入場料は大人500円です。一応、正確には入場料ではなく協力金という名称ですが、入場するのにかかる費用として1人につき500円がかかります。チケットは入場時に購入することも可能ですが、事前にオンラインで決済する事も可能です。ホテルを出発する前に事前購入しておけば、会場に到着したらチケットの画面を見せるだけですぐに入場することができます。
展示の様子
階段を降りきったところで入場券を受け取って会場内に入りました。会場の上の方に見える建物はホテル大雪です。ホテル大雪の左側には以前宿泊したホテル朝陽亭があるはずなのですが、宿泊需要減少の影響を受けて訪れたときには休業中で真っ暗で見えませんでした。
記念撮影ブース
地元の写真館による記念撮影スポットがありました。会場内の休憩処にあるフォトカウンターで、無料のポストカードがもれなくプレゼントされて来場の記念になります。なお、気に入ったら大きなサイズのプリントを購入することも出来ます。
メイン氷像 温かいゾーン
メイン氷像は3つの区画に分かれています。まずは氷瀑まつりの出入口に最も近い場所にある左側の温かいゾーンです。
ゾーン内にある至る所のライトアップが温かい色合いになっています。温かいゾーンの展望台には今年の干支の動物である兎の氷像が設置されていました。ずっしりとした氷像なので、ちょっとやそっとではびくともしません。氷なので滑りやすい点は十分に注意すれば跨って記念撮影することも可能でした。
反対側にある冷たいゾーンは色合いも雰囲気も違います。
トンネルになった階段を降ったら中央ゾーンに出ます。ライトアップの色温度が温かいので、写真で見る分には暖かいようにも見えますが、外気温はもちろん氷点下で、とても冷たい山風が吹いています。
メイン氷像 中央ゾーン
左側の温かいゾーンと右側の冷たいゾーンの中間にあるのが中央ゾーンです。中央ゾーンは神殿のような建物が建てられています。建物の中には、ふくろうかみみずくかの氷像があります。貼り付けられた硬貨がキラキラとスパンコールの様に光っていました。
メイン氷像 冷たいゾーン
中央の神殿のような建物の後には、メイン氷像の冷たいゾーンに入りました。
氷の湖という札のかかっている空間がありました。湖と言ってもすべてが凍りついてしまっているので水はありません。上を見ると細くて鋭い綺麗なつららが下がっていました。
階段を登ると会場が一望できます。冷たいゾーンはバルコニーのような展望台になっていました。スペースとしては狭いながらも会場一の高さです。
氷のベンチ
振る舞い処としても使われている、花火の観覧席です。この日の花火大会では、状態が悪かったからなのか席まで行くための通路が閉鎖されていました。コンセプトとしては氷のベンチに座って花火を見ることが出来るというスペースです。
会場の外れにはスノーチューブ用のスロープが設置されています。
メイン氷像冷たいゾーンは寒色系のライトアップで冷たく鋭い氷を感じられる空間でした。
氷の振る舞い処
氷の観覧席の下の空間は振る舞い処でした。花火までの待ち時間の間に温かい玉ねぎスープが提供されていました。会場内はかなり冷え込んでいるので、来場特典としてスープが用意されているのはとても気が利いているサービスです。玉ねぎスープを飲んで冷え切っていた身体が温まりました。
振る舞い処もメイン氷像ほど大掛かりなものではありませんが、氷の繊細な造形を見ることが出来ます。
チューブすべり台
メイン氷像からも見えていたチューブ滑り台です。チューブ滑り台は15分500円でゴムチューブの貸出を行っているそうです。大人も子どもも滑ることが可能です。待ち時間にスノーアクティビティで遊ぶというのも良いかもしれません。
文字のフォトスポット
氷で出来た『HYOUBAKU』と文字のフォトスポットがあります。文字が全体的にもう少し低い位置にあれば後ろのメイン氷像もしっかり収まったのですが、文字だけでもインパクトがあるので、記念撮影するにはピッタリでした。
北の氷酒場
北の氷酒場では本当にお酒を飲むことが出来ます。氷像内にお酒を販売するカウンターがあります。本当の酒場と違うのは、あくまでも氷像がメインなので、購入しなくても中に入ることが出来ます。
氷酒場の中は立ち飲み出来る高さのカウンター席や椅子に座ってゆっくり飲むことが出来るテーブル席があります。来訪の記念に氷に囲まれてお酒を飲むというのも楽しい時間が過ごせそうです。
酒粕ココア | 500円 |
高砂酒造 国士無双 梅酒 | 500円 |
上川大雪酒造「神川」純米 冷酒・熱燗 | 500円 |
上川大雪酒造「神川」大吟醸 冷酒 | 1,000円 |
メニューはアルコール入りのお酒がメインですが、アルコールの入っていないココアもあります。上川大雪酒造はご当地の酒造メーカーです。純米酒は冷酒と熱燗を選ぶことができます。大吟醸は冷酒のみとなっています。冷え込んでいる会場内なのでもし飲むのであれば神川の熱燗がおすすめです。
ストーブで温かい休憩処
長い時間外にいると次第に身体が冷えてきてどうにもならないので、休憩処の中で温まりました。休憩処の中では飲食物の販売が行われていました。ただ、周辺の街まで決して近くはない層雲峡です。多くの場合は夕食を食べてから会場を訪れているので、さすがに飛ぶように売れるというわけでは無さそうでした。
休憩処の中は大きな薪ストーブが設置されているのでとても暖かいです。とても重厚感のある大型薪ストーブで、暖かいのみならず存在感も抜群です。
氷彫刻の美術館
氷彫刻の美術館です。
氷を削って作った彫刻が展示してあります。氷彫刻はフォトスポットとしても楽しめるようになっています。
最後にインタラクティブアートのコーナーがありました。歩くと花火が出てくる演出となっていました。歩く度に足元に花火の映像が出てきます。インタラクティブアートのコーナーの花火は映像の花火ですが、この日は本物の花火大会が実施されるので楽しみです。
冬花火大会
毎週土日は20時30分から花火大会が実施されます。花火が打ち上がる場所はメイン氷像の斜め右奥です。花火大会の時間になとアナウンスがあって、花火が次々へと打ち上がります。
花火が打ち上がる度にパーンパーンという乾いた音が響きます。花火大会といえばこもったドーンという音の印象でしたが、北海道ではパーンというまるで鉄砲の射撃音のような乾いた音がします。乾いた音がするのは、温度や湿度が北海道の真冬の花火大会ならではの特徴だそうです。
餅まきイベント
花火大会の後には餅まきイベントが実施されました。ステージの上から餅が巻かれています。端の方にいたので取れないかと思っていたら、結構な量がしっかりと用意されていたようで無事に2個ゲットすることが出来ました。
お餅は日数が経ってしまうと固くなってしまうので、ホテルに戻ったら早速食べてみました。もっちりとしている柔らかいお餅です。大福のようにあんこが入っていたり味がついていたりはしません。食事はたっぷりと色々と食べたので、素のお餅でもそれはそれで美味しく食べることが出来ました。お餅についての詳細は不明ですが、おそらく上川町のお菓子店で作っているお餅と思われます。
おわりに
層雲峡氷瀑まつりは会場の規模こそ小さいものの大きな氷像がそびえ立っていて一見の価値があります。空気が澄んでいて光と氷が暗闇の中で映えていました。大雪山の玄関口にある層雲峡は5月頃まで雪が残っているとても冷え込みの厳しい地域です。訪れるなら、北海道ならではの乾いた打ち上げ音を聞くことが出来る花火の打ち上がる土日がおすすめです。