桜の開花宣言に使われる重要な指標!横浜気象台にある「ソメイヨシノの基準木」を見に行く
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
横浜地方気象台
横浜地方気象台は港の見える丘公園の近くにある気象台です。本庁舎は1927年に作られた歴史的な建物が現在も使われています。前庭には、気象台としての降水量や日照時間を計測する装置が設置されているほか、季節の訪れを観測するための基準となる草木花が多数植えられています。
桜の基準木
横浜地方気象台の敷地内でも特に大きなソメイヨシノが横浜の基準木として指定されています。この木が開花すると開花速報が発表され、満開になると満開宣言が出されます。基準木の近くには小さな桜の木が植えられていました。他の木はひとつの品種にいくつも植えられているわけではない、桜の開花がいかに重要なものとして扱われているのが分かります。
開花と満開の時期
2022年 | 例年 | 観測幅 | |
---|---|---|---|
開花 | 3月21日 | 3月25日 | 3月15日~4月10日 |
満開 | 3月28日 | 4月1日 | 3月22日~4月15日 |
開花と満開がいつ起こったかという記録は、生物季節観測データとしてホームページに掲載されています。2022年までに記録されているデータのなかでは、過去最速の開花は2002年の3月15日で、過去最遅の開花は1984年の4月10日でした。開花が早い年は満開も早くなる傾向があります。
満開の桜を鑑賞する
基準木は継続して観測が続けられているので、発表に合わせて訪れれば確実に満開の瞬間に訪れることが可能です。基準木は屋外に植えられているため、開庁日でなくても見学することができるので、近くを通ったついでに立ち寄ってみました。
桜の木は早咲きや遅咲きといった木ごとの固有の特徴によって開花時期が左右しますが、基準木は基準なので満開の日に訪れたら確実に満開です。
季節の基準になる草木
今回は桜の基準木を見るために訪れましたが、敷地内には様々な種類の基準となる草木花が植えられています。桜の季節と同じ時期に花を咲かせる植物も一緒に眺めることができます。
おわりに
季節を調査するための設備なので、植物の移り変わりでダイレクトに季節を感じられる場所でした。敷地内にある全ての植物は大切な調査対象となっています。訪れる際には採取したり踏み荒らしたりはしないようにしてください。