鎌倉最古の寺と言われている「杉本観音」にある「苔の階段」を見に行く
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
杉本観音
杉本観音は735年に創建された天台宗の寺院で、大蔵山杉本寺というのが正式な名称です。鎌倉最古の寺としても知られています。本尊の十一面観音菩薩は健康や財産に強いということで、無病息災や商売繁盛のためにお参りすると良いとされています。また、鎌倉幕府の初代征夷大将軍だった源頼朝も参拝したという記録も残されているそうです。
拝観料
一般 | 300円 |
中学生 | 200円 |
小学生 | 100円 |
拝観料は一般300円で、小学生と中学生はそれぞれ割引価格で拝観することができます。以前の情報では一般200円という記載がちらほらとみられるのですが、現在では一般300円になっています。
苔の階段
杉本観音には最古の寺としてだけでなく、苔の階段と呼ばれる階段でも知られています。苔の階段は、その名の通り鎌倉石でつくられた苔むした階段です。鎌倉石は鎌倉周辺で採掘されていた砂岩で、石材の中では柔らかく古めかしい風情のある雰囲気に一役買っています。
苔の階段の横に新しい階段が設置されているので、そちらを通って上へ出ました。立入禁止になっているのは、歩いてしまうと苔が取れてしまうというだけでなく、結構ガタガタしていたのもありそうです。風情があるので現実的に使いやすいかはまた別の問題です。
梵鐘と本堂
本堂は茅葺屋根の木造建築になっています。延宝六年と書かれた棟札が残されていたことから、西暦にすると1678年に建てられたことが判明しています。本堂の裏側にある山は杉本城というお城の跡になっています。杉本城の戦いでは最終的には実質的な勝利を納めることになる北朝軍が局地的に敗北した戦いです。
周囲よりも高いこの場所は、山城を作るのには絶好の見晴らしを備えています。今でこそ2階建て住宅が当たり前になっているのでそんなに高い場所にあるようには感じないのですが、周囲より高い場所にあるのは確かです。
大蔵弁財天
苔の階段の手前には大蔵弁財天といういかにも増えそうな名前のお堂があります。『大きな蔵が建つほど恵まれる』
仁王門
入口付近の仁王門も忘れてはいけません。仁王門には運慶作と言われている迫力のある仁王像が設置されています。実際の作者が運慶か否かは不明ですが、迫力があって悪いものはしっかりと止めてくれそうです。
おわりに
鎌倉で最も古い寺の杉本寺を訪れて苔の階段を見てきました。本堂にも大蔵弁財天にもお参りしてきたのでご利益があるか楽しみです。