北海道東部にある「野付半島」にある海岸侵食によって立ち枯れた松の広がる「トドワラ」を訪れてみた
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
道東の景勝地 野付半島
道東の景勝地野付半島に到着しました。野付半島へは釧路から路線バスを乗り継ぐ『トドワラ号バスセット券』を利用しました。バスセット券を利用すると釧路から日帰りで野付半島に訪れることが出来ます。バスツアーではないので案内ガイドはつきませんが、お得に行き来することが出来ます。
野付半島は北海道東部の別海町にある自然を感じられる半島です。とても細長い半島で、弧を描くような形で付近の陸地から飛び出しており、その内側が湿地になっています。現在湿地になっている部分も元々は陸地だった場所です。海岸浸食によって徐々に湿地になりました。2005年11月8日にはラムサール条約で定められた湿地に登録されています。
野付半島の景色として有名なのは『トドワラ』です。トド松の松林があった場所も例外なく海岸浸食が進み、塩害によって立ち枯れたトド松が不思議な景色として人気を集めています。海岸浸食は現在でも進んでおり、トドワラも何十年という時の流れの中ではなくなってしまうと言われています。訪れるごとに自然の流れを感じることができる場所です。
トラクターで楽々移動
野付半島ネイチャーセンターからトドワラの近くまで約1.3kmを移動することができる観光トラクターに乗車しました。トラクターの乗車料は大人片道500円です。
当初の予定では散策路の先にある船着き場から対岸まで向かう観光船に乗船する予定でしたが、強風の影響で観光船が欠航してしまったので、野付半島ネイチャーセンターまで戻ってくる必要がでました。片道であれば歩くのも良さそうでしたが、往復ともなると約2.6kmと歩くには結構な距離があったので、観光用のトラクターでちょっと楽をすることにしました。
野付半島の景勝地のトドワラ
トドワラの入口から散策路は二手に分かれています。左方向が観光船の発着する桟橋で、右方向がトドワラです。
散策路の先にあるのがトドワラです。美瑛にある白金青い池のような密集した木々を予想していましたが、案外少なめでビックリしました。年々進んでいる海岸浸食の影響でかっての景勝地のトドワラに生えている木ももはや数えるほどになってしまったということのようです。ということはトドワラで立ち枯れたトド松が見られるのも時間の問題かもしれません。
往復なので帰りもトラクターで楽々と野付半島ネイチャーセンターまで戻ってきました。
野付半島ネイチャーセンター
野付半島ネイチャーセンターに戻ってきました。乗船予定だった別海町観光船の運行案内には欠航を表す×印が付けられていました。朝は風が弱かったそうですが、残念ながら訪れたタイミングでは船が出せる見込みが無いとのことで仕方がありません。
野付半島に関連した資料の展示があるので、帰りのバスの時間まで僅かな時間でしたが見学して過ごしました。野付半島ネイチャーセンターではお土産屋さんも入っていたので、せっかくなので地域の名産品である別海町産の牛乳を入手してバス停へと向かいました。
おわりに
強風の影響で観光船が欠航してしまったのが残念ですが、以前より気になっていたトドワラを一目見ることが出来ました。
野付半島は先端付近に近づくほど左右に海が迫ってきて海のど真ん中に突然道が一本続いているような景色を見ることができるそうです。今回は時間の関係で先端付近を訪れることは出来ませんでしたが、そういった自然に作られた美しい景色を見ることができるのが野付半島です。機会があれば強風が吹いておらず晴れている時にまた訪れてみたいと思いました。