周辺の各国で出土した美しい模様が特徴のイスラム芸術品を無料で見ることが出来ます。
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
ポルトガル旅行記2017 その8(カタール編) | |
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日時 | 2017年2月11日(土) |
滞在地 | ドーハ |
期間 | 2017年02月09日~02月16日 |
目次 | ポルトガル旅行記 |
ランチセットの値段
前回のクイズの答えはQR15(約450円)でした。何となく物価感は掴めたでしょうか。日本と比べても高くもなく安くもなくの金額でした。
イスラム芸術美術館
今度はイスラム芸術美術館に来ています。入場料は無料で、火曜が定休日です。美術館では珍しいと思いますが全エリアで撮影が可能です。
マップを見ていただければ分かるように、海に飛び出す形で造られています。大きな荷物は入り口で預かってもらうことが出来ます。このイスラム芸術美術館は、美術館としての展示室だけでなくシアタールームや図書館を敷地内に併設しており多くの市民に利用されているようです。
立方体が連なるような外観
外観は少し離れたところからでも視認出来る不思議な形をしています。夜になるとライトアップされます。
美しい構造のエントランスです。イスラム教では偶像崇拝が禁止されている影響もあって、幾何学模様や装飾された文字であるカリグラフィが発達しています。エントランスもその影響を受けています。柱が逆ピラミッド状になっているのはこのイスラム芸術美術館を設計した建築家の趣味のようなものです。
建築家「Ieoh Ming Pei」
このイスラム芸術美術館は、ルーブル美術館にあるガラスの「ルーブルピラミッド」や香港の景色として有名な「中国銀行香港支店ビル」を設計した中国系アメリカ人のイオ・ミン・ペイ氏が設計しました。イオ・ミン・ペイさんはピラミッドの形をした建造物を設計するのが好みだったようです。外観こそ立方体が連なるような形をしていましたが、しっかりとその「伝統」は受け継がれて、エントランスの柱が逆ピラミッド形になっていたというわけです。
Photo by Wikipedia ルーブルピラミッド
Photo by Wikipedia 中国銀行香港支店ビル
常設展の展示紹介
トルコの1565年~1575年頃のタイル。
イランの10世紀頃のお皿。
インドの1800年頃の短剣。
イタリアの11~12世紀頃の角笛。
イランの12~13世紀頃のボトル。日本の正倉院にもこのような宝物が収蔵されています。
上からトルコの13世紀のタイル、イランの15世紀のタイル、同じくイランか中央アジアの15世紀のタイルです。
エジプトの14世紀のコーラン。金の装飾が立派です。
スペインの14世紀のベルト用金具。
イランの18世紀のイスラム教礼拝用コンパス。
エジプトの15世紀の世界地図。まだ世界が未踏の地であふれていた時代の地図です。
トルコの日食と月食のイラスト。イスラム圏では交易を行う為に早くから天文観測の技術が進歩していました。
天文観測に使う道具。歴史的にはヨーロッパとアジアの間を貿易していたので、古くから精密な天文観測が行われていたのでしょう。
エジプトかシリアの19世紀の製図用コンパス。
イランの19世紀の方位磁石。
インドの1828年~1887年頃のネックレス。
これは展示室の一室です。
トルコの葉っぱ切り絵。
どう見ても豚。シリアの13世紀の牛の置物です。
こちらも展示室の一室です。
イラクの8~9世紀頃の大きな瓶。
エジプトの8~11世紀頃の小物コレクション。いつの時代もミニチュア趣味の人がいるようです。
これらはスペインの9~18世紀頃の大理石で作られた柱頭です。英語では「Capital」と書いてありましたが、調べるまでは「首都?中心??」意味不明だな・・・と。
エジプトの1382~1399年頃のモスクのランプ。
東トルコか西イランの15世紀の金属製防具。
イランの絨毯。
インドの1640年の宝石の鳥、1740~1760年頃の魚。金を始めとして各種の宝石が使用されています。
トルコの15~16世紀頃の騎兵隊の防具。装甲車や戦車のもともとの形(元祖)はこれですね。
企画展はモハメド・アリ
イスラム教に改宗し名前も改名したことで知られている、モハメド・アリのグローブや宣伝ポスターなどが展示されていました。1972年に来日した際にアントニオ猪木と対戦し引き分けたこともあったとか。
建築家イオ・ミン・ペイの設計した「イスラム芸術美術館」 – interact
猪木アリ戦ですな!当時は世紀の大凡戦と呼ばれた異種格闘技戦ですが、何十年も経った今ではこれこそ真剣勝負だといわれる名勝負です。結局、時代が早すぎて周りの人は誰も付いて行けなかったのです。こんな感じで
どうやら企画展は比較的短い期間で更新されているようなので、これから行かれる方は、何が展示されているか行ってからのお楽しみになりそうです。