「Viva viagem card」というICカードに地下鉄や路面電車等の乗り放題プランを付加して、市内観光に出発しました。
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
ポルトガル旅行記2017 その17(ポルトガル編) | |
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日時 | 2017年2月13日(月) |
滞在地 | リスボン |
期間 | 2017年02月09日~02月16日 |
目次 | 2017年ポルトガル旅行記 |
Viva viagem card
Viva viagem cardは駅の券売機で購入できる紙製のICカードです。この紙製のICカードは「データ的に空の状態」で発行されるので、使用する前に「チケット情報」を追加する必要があります。正直、「空カード発行」と「チケット情報の付加」という二度手間が旅行者にとって複雑怪奇になってしまっている原因なので改善してほしいところです。なお、1枚発行するのに0.5ユーロの発行手数料がかかります。0.5ユーロはデポジットではないため返金はされません。類似した乗り放題サービスにリスボアカードというものも存在しますが、街なかを自由に散策したい場合はViva viagem card+24時間券がおすすめです。
券売機でカードの購入を押して、「1 Viva viagem card」を選ぶと1枚のICカードが購入でき、「2 Viva viagem card」なら2枚購入することができます。
チケット情報を付加する
チケット情報を付加していない状態のViva viagem cardは改札を通ることができません。チケットにはシングルチケット、24時間チケット、チャージ式チケットの3種類があります。あくまでもチケット情報を付加することを前提とした基本のチケットなので、Viva viagem cardの発行と同時に続けてチケットを購入することができます。
シングルチケット(1回券)
公共交通機関では基本の目的地までの切符を購入する感覚で、乗車前に券売機で目的地までの分をチャージします。シンプルで分かりやすく、無駄がないのがシングルチケットです。原則としてViva viagem cardには下車後に残金が発生しません。メトロは1回1.5ユーロですが、近郊鉄道は距離に応じて料金が高くなります。推測になってしまいますが1回券として購入した場合は下車前途無効のようです。
24時間乗り放題
リスボン市内を走る地下鉄とバス、路面電車に乗れる1日券(24時間券)は6.30ユーロです。シングルチケットは1回あたり1.5ユーロなので、地下鉄や路面電車に1日あたり5回乗車すると元が取れる計算になります。また、観光名所の古い木製エレベーターで、1回券は3ユーロする「サンタ・ジュスタのリフト」も乗り放題の対象なので観光で訪れている場合は24時間券も十分に元が取れます。
- 1日券は購入後初めて改札を通ってから24時間有効。
- 1日券を複数購入した場合、初日の24時間が経過してから、ICカードの有効期限内に再び最初に改札を通ってから24時間有効。
日本では東京メトロが採用している24時間券と同じように、購入後改札を初めて通過してから24時間有効です。1日券を複数購入しておくこともできます。その場合は1日目の有効時間終了後に再び改札を通過してから24時間有効になります。
Zapping チケット(チャージ式券)
一定額をまとめてチャージして、カード内の残高の限り乗車することができます。1回券に比べると若干割引があるものの基本的には在住している人向けで、残高が不足してしまった場合や使いきれずに残ってしまった場合の手間を考えると旅行者にはおすすめできません。
チケットを購入する際の注意点
あっという間に元が取れてしまう「1日券」もシンプルでわかりやすい「1回券」も、地下鉄の券売機で購入することができます。手順は難しくはありませんが、ちょっとした「引掛け」に注意する必要があります。
さて、券売機で購入する際に「2 Ticket」と書かれていたら何人分が購入出来るでしょうか?
2人分と答えた方は残念ながらハズレです。というのも1枚のViva viagem cardには1人分しかチャージすることができないので、そもそも2人分という選択肢はありません。答えは1人分です。なんとなく翻訳ミスなのではないかと思いますが、リスボンの券売機では「2 Ticket」の「Ticket」は「回(Way)」または「日(Day)」を意味するようです。つまり、24時間乗り放題の場合は、「2 Ticket」=24時間券が2つで48時間分、「3 Ticket」=24時間券が3つで72時間分のチケット情報が付加されます。シングルチケットの場合は、「2 Ticket」で往復、「3 Ticket」で往復して行ったきりになります。
おわりに
2人だからと言って「2 Ticket」を押すと2回(往復)や2日だったというしょうもないミスが起こりがちで、払い戻しの取扱も原則ありません。リスボンの乗車券の仕組みは複雑怪奇で誰得な状況なので、損したくない旅行者は「1人分ずつ購入」を忘れないようにして下さい。
参考 Information on faresmetrolisboa