南部曲り家を移築した屋外博物館!遠野ふるさと村で昔ながらの暮らしを体験学習する
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
遠野ふるさと村
遠野ふるさと村は岩手県遠野市にある南部曲り家という伝統家屋を移築保存している屋外博物館です。南部曲り家は江戸時代ごろからこの地で生活拠点として建てられた家です。現在では新しく建てられることもなく徐々に数を減らしている伝統家屋を保存するために曲り家が移築されて一般に公開されています。
南部曲り家とは
南部曲り家とは、曲り家という名称の通りカギカッコのように曲がっている作りが特徴です。カギカッコの曲がった先端部分に牛馬のための厩舎があり細長い直線部分に人の住居がある2つの建物を組み合わせた構造になっています。
江戸時代の行政を担当していた盛岡藩が推奨した構造であることは確かなようですが、なぜこの構造になったのかは現在では分かっていません。冬には寒さが厳しくなるこの地で、効率よく生活するための工夫として一体的な構造の曲り家が作られたということなのでしょうが、史料が残されていない以上は想像の世界です。
大人気の白馬
遠野ふるさと村といえばアイドル的な存在の白馬がいます。
この白馬はおとなしくて人がいると近寄ってきます。すでにだいぶ高齢とのことなのですが、訪れた際には元気そうでした。
他にも守り神や生活用品などが合わせて展示されていました。博物館として展示されているので、実際に人が住んでいたころの雰囲気とはまた違ったものではあると思いますが、どの家も結構大きめに作られているという印象を受けました。
水車小屋
畑で収穫した小麦のような実は水車小屋ですりつぶして粉に加工して使用します。水車小屋も必要な設備として遠野各地に点在していたようです。今ではもっと高機能で省スペースな機械に置き換えられてしまいましたが、昔は水の力を使っていました。
土着信仰の神様
この神社で祀られているのはおおきなイチモツです。神話的な神様よりももっと身近な存在として選ばれたようです。文化的には重要な土着信仰です。見た目は立派なものなので、興味がある方は検索してみてください。
曲り家の構造はほぼ同じ
体験工房
今回は時間の関係でとくに体験は行いませんでしたが、体験工房もありました。時間があればお土産づくりも可能です。
季節によっては田畑も見どころ
今回は田んぼの収穫後に訪れたので、冬を迎える準備が進む状況という感じでしたが、初夏には稲の植えられた緑色の田んぼを見ることができます。昔ながらの田園風景を保存する遠野ふるさと村なので、季節によって違った景色を見ることが出来ます。また違った時期にも訪れてみたいと感じました。
おわりに
遠野で南部曲り家を見るなら一番規模の大きいのがこの遠野ふるさと村です。南部曲り家として作られた建物は基本的な構造はどの家も一緒なのですが、家ごとの多少の配置の違いを一度に見て回ることができます。特に曲り家で飼われている白馬は人懐こくて会いに行く価値があります。遠野に来たからにはまず訪れるべきスポットといっても間違いはありません。