地域の足の第3セクター!三陸鉄道で三陸駅から釜石駅まで移動してみた
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
第3セクターの三陸鉄道
三陸鉄道は岩手県の出資する半官半民の第3セクター方式の鉄道会社です。三陸鉄道の路線は、国鉄の路線として開業していた部分と開業に向けて工事が進んでいた部分から構成されています。国鉄の業績を改善するために赤字の地方路線を整理することになり、当時は工事中だった現在の三陸鉄道の路線ももれなく選ばれました。完成間際だったこともあって、国鉄としては営業しないことが確定したあとも鉄道を運行するための取り組みは進められ、三陸鉄道が設立されました。
三陸駅から乗車
駅のホームに上るための通路が見当たりませんでしたが、偶然通りかかった近所の方に入り口を教えてもらって無事にホームへ向かうことが出来ました。まさか、建物の裏の隙間から入らないといけないなんて初見ではわかりません。せめて看板くらい立てておいて欲しいものです。とはいえ、地元の人しか使わない駅だから仕方がありません。
三陸駅からは海が見えます。日没近かったのでしばらくすると暗闇に包まれて周囲の景色は見えなくなってしまいました。ちなみに、ひとつ隣の吉浜駅から先の釜石駅までは国鉄路線としては未開業のまま三陸鉄道へ移管された区間です。
震災復旧時に導入された36-705
36形705号車は2014年4月に三陸鉄道が全線復旧した際に新しく導入された新造車両です。三陸鉄道を走り始めて7年目の車両です。
車内は暖色系の配色で落ち着いた空間になっていました。
釜石駅
終点の釜石駅に到着しました。釜石駅はJR釜石線との接続しているこのあたりでは大きめの駅です。向こう側のホームに列車が止まっているのが見えます。三陸鉄道ではほとんどの駅できっぷの券売機と改札が無いので、乗車時に取った整理券をもとに車内の電光掲示板で金額を確認して、降車するときに料金を運賃箱に入れるようになっています。
釜石駅ではJR側のホームと乗り換え用の通路で繋がっているので、駅の外に出なくても乗り換えることができます。三陸鉄道エリアでは使用できなかったJRのフリーパスのエリア内に戻ってきたのできっぷを買う必要もなくそのまま乗り換えました。
おわりに
気仙沼線BRTと三陸鉄道という三陸海岸沿いの街をつなぐ公共交通機関に乗車してきましたが、やはりバスよりも電車のほうが乗っていても安心感があります。特に観光地というわけでもない途中駅から乗車したので、誰もいないホームに近づいてくるヘッドライトが見えたときの安心感はなんとも言葉に表せないものがあります。便利なのはBRT化して本数を増やすことかもしれませんが、三陸鉄道はこの先もずっと鉄道として残っていってほしいと思いました。