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近現代の東京に焦点をあてた展示が見られる「江戸東京博物館」へ行く

近現代の東京に焦点をあてた展示が見られる「江戸東京博物館」へ行く

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

江戸東京博物館

江戸東京博物館は両国にある大きな博物館です。1993年に開館した江戸時代から近現代にスポットライトを当てた展示が行われています。なんと日本橋の実物大複製や当時の町並みを再現したジオラマを見て江戸時代の生活を感じることができます。

アクセス

両国駅前に目立つ建物といえば大相撲の両国国技館ですが、その隣に巨大な台形の建物があります。それが江戸東京博物館です。駅からもすぐ近くという絶好の場所にあります。

入館料

区分価格
一般600円
大学生・専門学校生480円
中高生300円

※東京都内に在学している小中学生と未就学児は無料
※お得な入場券セットの「ぐるっとパス」対象施設

常設展 江戸時代の暮らし

常設展は江戸時代の資料や当時の建物を再現した実物大の建物などを広い展示室で見ることができます。

実物大日本橋

常設展の会場に入ると実物大で再現された日本橋があります。この日本橋を通って展示室に降りていきます。

歌舞伎座の建物

実物大で再現された建物があります。僅かながらも当時の空気感を感じることができます。

日本橋周辺ジオラマ

江戸時代の資料をもとに作られた日本橋周辺のジオラマです。ドラマでもおなじみの日本橋の様子をジオラマになっています。

裏側もしっかりと作り込まれています。今も昔も洗濯は変わりません。

天守閣があった頃の江戸城ジオラマ

江戸城の天守閣は火事の際に消失しました。戦国時代にこそ必要だった天守閣も戦乱のない平和な江戸時代では不必要に。結局再建されずに現在に至っています。木造の天守閣を再建したら江戸からつながる東京ならではの新しいランドマークが増えて良いのになとは思いますが、なかなか再建計画は進んでいません。

江戸の町並み

江戸城下の街の様子を記録した地図で「武州豊島郡江戸庄図」です。江戸に幕府が設置されてから都市として一応完成した初期の頃の様子だそうです。

江戸の市街地の範囲を定めた幕府の資料です。赤い線の中が江戸市街として認定されています。江戸市街というのは今で言うところの東京23区のような行政上の区分です。

江戸時代の記録

謁見の記録や上陸の記録は日本側だけでなく西洋諸国の記録でも紹介されています。社会の教科書でおなじみの上陸絵もありました。

庶民の暮らし

小学校や中学校ではなく寺子屋という私塾で読み書きを習いました。江戸時代の識字率は諸外国と比べても驚異的な数値であったということが伝えられています。

庶民の食事は白米と汁物に魚とたくわんという質素なものでした。江戸時代には白米を山盛り食べられることが至上とされており、栄養バランスが偏ってしまいビタミンC不足が原因で起こる手足の震えなどが止まらなくなる脚気という病気も多発していたようです。

江戸時代のお店

錦絵の販売店です。今でいうところの似顔絵屋のようなものです。

寿司屋の一貫は現代の一貫よりもでかいのが特徴です。一貫がおにぎりくらいあるのが江戸前寿司です。

そばの屋台です。お皿を仕舞う場所から麺を茹でる場所までコンパクトにまとまっています。洗い場はありませんが、当時は今ほどきれいかどうか気にしていなかったのかもしれません。

千両箱の重さ体験

千両箱といえば、千両箱を抱えている石川五右衛門というイメージですが、実際の重さは尋常ではありません。こんな重い箱を担いでいたとはびっくりです。

越後屋(三越)ジオラマ

江戸のお店といえば庶民のお店だけでなく、今の百貨店につながる呉服店や商店も登場しています。江戸時代に画期的な販売手法で名を馳せた越後屋はデパートの「三越」として残っています。

江戸時代の呉服店は土足禁止でした。お店の中でも家のように靴を脱いで入店したそうです。

機械仕掛けでのレンが持ち上がって内部の様子が見られるようになっています。

日本各地を船のネットワークで繋いでいた廻船です。今で言うところのトラックのようなもので、名産品や荷物を運んでいました。しゃばけという小説では廻船問屋「長崎屋」を舞台に繰り広げられるドタバタを面白おかしく書いています。

江戸時代の上水道

木樋という木でできた配管を地中や街角に設置して、きれいな水を流していました。今よりも鮮度は落ちますが、上水と下水が分けられているということが衛生面で大きな効果があったと言われています。

常設展 近現代の暮らし

江戸時代の展示が中心でしたが、江戸時代以降の近現代の日本についても展示があります。

文明開化

明治や大正という近代に入ってからは石造りで西洋風の建物や車輪の大きな自転車が登場しました。

昭和の一軒家

時代は一気に進んで昭和初期のころの一軒家です。こちらも漫画やドラマ等で見たことがあるような造り。

靴を脱いで上がることができます。

玄関や居間などTHE日本の昔の家でした。

戦争の時代

爆弾に気球をつけて偏西風に乗せて「敵国」を狙った風船爆弾の5分の1サイズのレプリカです。世界初の大陸間攻撃がこの風船爆弾で行われました。直接的な被害は殆どなかったものの飛来したという事実がとても脅威だったようです。無誘導ですが、計画段階では細菌兵器として使われる構想もあった恐ろしい兵器です。

欧米風の道路標示や東京大空襲の展示がありました。

スバル360

てんとう虫という愛称でも知られているスバル初の4輪軽自動車です。オート三輪という3輪自動車を基準に制定された軽自動車という基準に4輪車で挑んだのがスバル360です。

開発秘話などはプロジェクトX 挑戦者たちで詳しく紹介されています。

高度経済成長期のアパート

そして更に時間は進んで、現在でも見かけることのある高度経済成長期のアパートです。最近では建て替えで一軒家になったり、きれいでおしゃれなアパートに建て替えられているので絶滅危惧種です。

おわりに

展示は江戸時代から現在まで連綿と続いている日本の歴史を学ぶことができるようになっています。紙の資料よりもレプリカや実物の展示が多めで歴史に拒否感がある方にもとっつきやすくなっています。メインの展示は江戸時代なので江戸時代について学びたい方におすすめですが、簡単に近現代について学びたい方にもおすすめの博物館です。

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