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サッポロビール園で博物館を見学してから「開拓使麦酒」を試飲する

サッポロビール園にあるサッポロビール博物館でサッポロビールの成り立ちを見てから、ここでしか飲めない開拓使麦酒を試飲してきました。

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

札幌訪問記

サッポロビール園

サッポロビール園は、赤レンガ造りの旧醸造所を改装した「サッポロビール博物館」と、北海道に来たら絶対に食べたい食べ物ジンギスカンを提供するレストランを併設する複合施設です。サッポロビール園に隣接して大型スーパーも建っているので便利です。

レストランはフロアごとに若干の内容が異なっていて、ジンギスカンを食べたいなら「ケッセルホール」と「ポプラ館」、ジンギスカンだけでなくカニやお寿司も食べ放題の「トロンメルホール」、味付けジンギスカンを揃える「ライラック」、グリル料理の「ガーデングリル」というようにそれぞれ特色があるので目的に合わせて選べます。

サッポロビール園への行き方

そのサッポロビール園に行く方法ですが、札幌駅からバスで20分ほど乗車するとサッポロビール園へとたどり着くことができます。徒歩でも約20分なので歩こうと思えば歩けない距離ではありませんが、微妙に遠いのでバスで移動するのがおすすめです。

  • 札幌駅北口2番乗り場から「188系統」
  • 札幌駅南口にあるバス停札幌駅前から「88系統」

運行本数は多めなので、少し待てばすぐに乗ることができます。なお、運賃は210円です。交通系ICカードが使用できます。

サッポロビール博物館

サッポロビール博物館は入場無料で、北海道でビールを作り始めたきっかけや昔のビール造りに使用したものを展示している博物館です。サッポロビール

ビール窯

近年まで使用されてきた熟成窯の周囲をぐるっと廻るようになっている下り階段を降りていきます。

酵母培養器

ビール酵母を培養するための容器です。この小型容器で培養が進むと培養装置へと移されました。

こちらがその培養装置です。

ろ過装置

ビールは何層ものフィルターを通してろ過されます。

開拓使とビール醸造所の歴史

北方の開拓を目的として1969年から北海道へと開拓使が派遣されました。開拓使の初代長官はすぐに辞任してしまいましたが佐賀藩主の鍋島直正でした。当時は函館が街として栄えていたようですが、広い北海道の中で函館は特に南に位置するためもう少し中央に新しく街を作る計画を立て、小樽に仮役所を設置し、札幌の街設計や庁舎の建設が行われました。

さて、北海道へ開拓使が派遣されたのと時を同じくして、ビール職人の中川清兵衛などの有志が札幌に「開拓使麦酒醸造所」を設立して、ビールの醸造をはじめました。

ビールラベル今昔

閑話休題、これまでのサッポロビールのラベルが一覧に展示されていました。見覚えのあるラベルはありましたか?

醸造所の民営化

1886年には醸造所の払い下げが行われ、渋沢栄一や浅野総一郎などの人物によって、札幌麦酒株式会社が設立されました。

再出発したサッポロビール

1906年にはヱビスビールの日本麦酒醸造、アサヒビールの大阪麦酒と合併して「大日本麦酒」になりましたが、合併後もそれぞれのブランドは存続していました。ところが、1940年には戦時の物資不足が深刻化して他の食品や生活必需品と同様にビールも配給制になりました。そして、1943年には商標も制限されてしまい「麦酒」としか表示できなくなりました。

戦争が終わった1949年には朝日麦酒と日本麦酒に分割され、それぞれ「アサヒビール」と「ニッポンビール」というブランド名で販売が開始されました。アサヒビールは今でもそのままですが、ニッポンビールは苦戦が続きました。

愛飲家からのサッポロビール復活の声も後押しになりブランド変更が行われました。(わずかの期間でブランドが消滅したり変更したりが起きたので、昔を懐かしむ声が上がったようです。)1956年に北海道で、その翌年には全国で「サッポロビール」が発売されました。1964年には会社の称号もサッポロビール株式会社となり、現在へと続いています。

ビールの試飲!

サッポロビール博物館で開拓使とサッポロビールの歴史を学んだあとは、歴史の味を味わうことができます。

試飲料金

商品名価格
サッポロ生ビール黒ラベル200円
クラシック200円
開拓使麦酒300円
3種飲み比べセット600円
ノンアルコール飲料200円
ソフトドリンク(リボンナポリン)100円

※大きさは320 mlの小さなコップです。

開拓使麦酒を飲む

この博物館でしか提供されていない開拓使麦酒を飲んでみました。他のビールと比べても甘みが強く「麦汁」にビールの苦味を軽く追加したような味。クリアでシャキッとした苦味ではありませんが飲みやすいビールです。

大きな窯のオブジェ

見学と試飲が終わって外に出てきました。道路を挟んで反対側に大きな釜が地面にドドン!と設置されているのを発見。来るときは気が付きませんでした・・・。

ホップ畑

隣接しているスーパーへ向かっていると、蔦植物がネットに絡まっていました。そう、この蔦植物こそがビールに苦味をつけるために使われるホップです。ホップが育てられていました。

おわりに

見学はおよそ1時間程度ととても気軽に立ち寄ることができる観光スポットです。試飲は有料ですがビール好きにはとてもおすすめです。見学後にはここでしか飲めない開拓使麦酒や北海道限定のクラシックを飲んでひとやすみ!

黒ラベル
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