皆さんは「任天堂の倒し方」を知っていますか?
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
倒せない理由
ブロガーさんなら経験があると思いますが、自信を持って書いた記事は大して読まれずに、ノリで書いた記事が人気になることがあります。
実生活でも、一所懸命取り組んだことよりも、気分転換をカネて取り組んだことのほうが評価されるということはないでしょうか。
ある企業は、いままで中国のアリババのような卸売りサイトを展開していたり、コンピューターと健康を結ぶ事業などを行っていました。ところが、真面目で社会的にも意義のあることは儲かりませんでした。
片手間に行っていたソーシャルゲームのプラットフォーム事業が課金システムによって会社の業績を支え、著作権を無視することで利益が倍々ゲームになっていたサイトの運営会社を買収したりしました。
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倍々ゲームのノウハウを取り入れて規模を拡大していきましたが短いものは一年を持たずして、公開が停止されました。まるまるコピー記事だらけで、正確な情報ではない記事が多数含まれており、読み手に悪影響を及ぼすことがわかり批判されたからです。
参考
DeNA、キュレーションメディア4媒体を開始–2016年は動画に注力へ – CNET JapanCNET Japan
企業の規模は申し分がないのですが、Googleのような割り切りが足らないから倒せないどころか、同じ土俵にも立てていないのではないかと思います。Googleは様々な分野に手を出しつつすべてのデータを掌握することで、より効果的な広告製品や検索プラットフォームを作り上げてきました。
【緊急連絡】先日紹介したアクセス解析ツール「Ace-Analyzer」の解析タグに広告リンクが挿入されている件について – 攻めは飛車角銀桂守りは金銀三枚
Googleと同じようなサービスを提供している会社は山ほどあるのに、Googleになれないのは、こういうちょっとしたセコさを捨てきれないからなんだろう。
軌道に乗せるまでが難しいとは言っても儲からない事業を軽視しすぎです。というよりも儲かるからと言って気軽に怪しいことをしすぎです。
任天堂の倒し方
私も考えてみましたが、任天堂の倒し方は簡単なのですが、実行に移すのは難しいかと思います。
配管工のおじさんよりも人気のあるキャラクターを創り出せばいいだけの話です。当時のあの会社はソーシャルゲーム事業が順調で、課金システムが社会問題にならなければ達成できました。人気のあるキャラクターは、消費者へ積極的に、長期に渡って安定的に、接触していくことで創り出すことができますが、それには資金が必要です。その資金を課金システムによって調達できれば、あの会社も任天堂に勝てたかもしれません。
任天堂は配管工のおじさんを生み出してから多額の宣伝費をかけてきました。それを超えることは簡単ではないです。だから、常識で考えると「倒し方を知っている」と大口を叩くようなことは出来ません。
ソーシャルゲームは社会問題になるほどの勢いだったので、うっかり口が滑ったのでしょう。
任天堂が逃げ切るには
任天堂が逃げ切るには、今あるコンテンツを活用した製品の展開と次なるコンテンツの育成です。いまのところどちらも順調に進んでいるので、当面は問題ないでしょう。
コンテンツのベースとなる家庭用ゲーム機の販売が芳しくないのは気になります。任天堂のコンテンツは自社製ハードで育成されてきたという歴史があるのに、根本がぐらついているからです。
参考
Nintendo Switch|Nintendo任天堂ホームページ
テレビCMなどで高い宣伝費を払って宣伝を行っても、その効果は一時的なもので終わってしまいます。長期に渡って安定的に展開していくことは、上手くいくまではコストが売上を上回ります。目先の利益のためにコンテンツを消費するのか、将来の利益のためにコンテンツを育てるのかは方針としてはっきり定める必要があります。
パッとでのあの会社と比べて、任天堂はキャラクターの育て方がうまいので、まあ倒される心配はないでしょう。いわっち(任天堂の岩田元社長)が期待していたと言われている、スマホゲームは事前の予想に反して順調なことも安心です。