羽田空港国際線ターミナルで、羽田×歴博 Time Travel with REKIHAKUというイベントが開催されました。
はい、みなさんこんにちは。いんたらくとです。
羽田×歴博 Time Travel with REKIHAKU
羽田空港国際線ターミナルではこれまでもお正月やゴールデンウィークなどに大掛かりなイベントを開催してきましたが、今回は羽田空港の国際線を象徴するようないつものイベント『はねだ江戸祭り』ではなく、千葉県にある国立歴史民俗博物館(歴博)と合同で空港で歴博を体験できる『羽田×歴博 Time Travel with REKIHAKU(羽田歴博)』イベントが開催されました。初めてのイベントだったのでどのような内容になっているのか気になります。
早速、見ていきましょう!
この記事は2017年8月25日~27日に実施された羽田歴博というイベントを振り返っています。
LEDパネルの屏風
いつも通りエスカレーターを登ると屏風型LEDモニターが鎮座していました。
これが今回の目玉展示である江戸図屏風の屏風型LEDです。とっても鮮やかでフォトジェニックな電子屏風だったので、屏風の前で記念撮影をしている人が結構いました。
屏風型LEDには、屏風だけではなく、季節ごとの風景など日本を紹介する映像も流れていました。
後ろ側には障子をモチーフにしたスクリーンに影絵が投影されていました。土偶に高床式倉庫と誰もが教科書で見たことある「あ、歴史だ!」という展示でした。
浮世絵似顔絵(カリカチュア・ジャパン)
浮世絵似顔絵コーナーには、面白おかしく似顔絵を描いてもらえる事で有名な、カリカチュア・ジャパンの方々が来ていました。私は「やばいほど可笑しい」レベルの絵を描いていただきましたが、今回のイベントでは原則として「やばいほど可笑しい」レベルは封印されているようで、いわゆる似顔絵に近い絵を描かれていました。1人でも、カップルでも、家族連れでも安心して参加できるようになっていました。(先着順で無料)
風鈴絵付け体験(江戸風鈴・篠原まるよし風鈴)
風鈴絵付け体験コーナーには、江戸風鈴を制作している全国でたった2軒の業者のうちの一つ、篠原まるよし風鈴の方が来ていました。『江戸風鈴』とは篠原風鈴本舗と篠原まるよし風鈴のみが制作している、1965年に始まった江戸時代からの制作方法を受け継いだブランド風鈴です。江戸風鈴という名前になる前は『ガラス風鈴』や『ビードロ風鈴』と呼ばれていたもので、すべて手作業でビードロと同じようにガラスを吹いて作られています。いわゆる風鈴と比べて、風鈴の下部がギザギザとしていて少しの風でも音がなりやすいように工夫されているという特徴があります。
風鈴の絵付けというと、風鈴の外側に絵を描いていくイメージですが、江戸風鈴では風鈴の内側に絵を描き込みます。外側に色を付けるよりも難しいのですが、塗り方見本が用意されていたので、手順通り描き込んでいくとお洒落な風鈴が完成しました。良かった良かった。(先着順で無料)
(割とさらっと流してたけど、もっと江戸風鈴がレアなものであることをアピール…)
参考 https://magazineworld.jp/hanako/club-hanako/study-1092-2/
縁日
はねだ江戸祭りでもお馴染みの縁日もありました。射的や千本引き、そして輪投げがありました。縁日に参加するには縁日券が必要です。
縁日券は会場内に設置されている歴博クイズラリーとスタンプラリーを完了すると計2枚もらえます。また、会期中に羽田空港内の店舗を利用して、そのレシートを交換所に持ってくると、利用金額500円につき1枚の縁日券がもらえます。歴博に訪れた際には買い物をしたらレシートを忘れずに受け取りましょう!
余談ですが、クイズは会場内に一切ヒントがない設問もあり、少々むずかしく感じました。歴博を訪れたことがあるかネットで検索すれば答えられるものでしたが、”子ども”や”日本語がわからない観光客”を排除してしまうのではないかと思いました。空間ジャックのはねだ江戸祭りは、言葉が通じなくても”MATSURI”を楽しめるようになっていたのですが、歴博はその点において改善の余地を感じました。
寺子屋体験
庶民の学習機関として自然発生的に出現した江戸期の寺子屋の数や普及度についても統計的資料は存在しないが、それは、都市部のみならず、農村部でもかなりの普及が見られた。
(中略)
子どもは通常七~八歳で寺子屋に入学し、数年間そこで学び、個々人の必要に応じた読み書き能力を身につけて世間に出ていった。
出典 http://home.hiroshima-u.ac.jp/cice/wp-content/uploads/2014/02/15-1-04.pdf
七夕のときに笹が並んでいた、絵馬がある広場では『寺子屋学習体験』が行われていました。寺子屋というのは江戸時代に7~8歳の向けの初等教育機関として機能していた塾です。千葉県の歴博で実施されている『たいけんれきはく』が出張してきたもので、そろばんや折り紙など、江戸時代の寺子屋で行われていた学習を体験できるようになっていました。小学生を対象とした内容でしたが、誰でも気軽に参加できる内容でした。
おわりに
はねだ江戸祭りは祭りという名前のようにわいわいがやがやと楽しむイベントでしたが、羽田歴博は学びに力を入れたイベントでした。江戸図屏風の複製を見たり、様々な体験をしたりと確かに歴史に触れることができました。今後も羽田歴博が継続して行われるのであれば、それはそれで楽しみです。
しかし、はねだ江戸祭りのほうがより多くの人が楽しめる内容なのは間違いありません、はねだ江戸祭りの気分で来ると残念に感じるかもしれないとは思います。(はねだ江戸祭りが凄すぎる!とも言えますが・・・。)
次回以降は果たしてどのような展開になるのでしょうか。