モノ消費からコト消費へ舵を切れ!~ツーリズムEXPOジャパン2017~
はい、みなさんこんにちは。いんたらくとです。
ツーリズムEXPO2017
旅行の祭典であるツーリズムEXPOジャパン2017に行ってきました。今年のテーマは「見つけよう。旅の新しいカタチ」で、VR映像や体験型の展示が多くを占めていました。もちろん、従来から目玉として実施されてきたステージイベント(伝統舞踊やご当地クイズなど)もありましたが、体験型展示に比べてその規模は縮小されたように感じました。
昨年に行った台湾のブースを見つけました。今年もゆるキャラの『オーベア』が登壇していました。台湾は北部から南部まで、夜行高速バスネットワークが発達している西側の街はめぐりました。まだ東部は訪れたことがないので、いずれ訪れたいと思っています。
どの航空会社のブースも大盛況でいつでも人がいます。 航空会社連盟の中で最も連携して盛大にイベントを行っていたのはスターアライアンスでした。ステージイベントを一箇所に集約することで、”ステージ周辺に人がいる状況”を作り出していました。他の連盟(ワンワールド、スカイチーム)は、スターアライアンスに比べていまいち存在感に欠けるなと思いました。
ここから先は、展示セレクションです。展示物を見て「おっ!」と感じた国内の都道府県ブースを紹介しています。
気球(VR)に乗って北海道
気球をモチーフにしたブースでVR映像を見るという展示を行っていました。気球のオブジェが遠くからでも目立ちました。展示にVRが導入されたばかりの頃は、ただ椅子に座って360度映像を見るだけでしたが、少しずつ周囲の雰囲気も整える方向へと進んでいるようです。他には北海道産牛乳の飲み比べも実施していました。
ステージイベントが面白い岡山県
お菓子を製造・販売しているカバヤの『カバ車』が目を引きます。写真左側ではカバヤ関連会社のオハヨー乳業の『新製品』の配布が行われていました。ヨーグルトを食べている来場者が写っています。ブースの内部ではろくろ体験やしょうゆソフトの試食などを実施していました。
さて、こちらはステージイベントでMCをされていた江西あきよしさんです。よしもと住みます芸人の岡山県担当の方です。ステージの上から、さんざん引き止められました(褒め言葉)。観客をしっかり巻き込んでいくのがすごい。ちなみに、岡山県では地域住人とともに町おこしイベントを企画運営したりと精力的に『住みます芸人』活動を行っているようです。
住みます芸人は47都道府県に1人ずついますが、江西さんのようにステージイベントまで呼ばれるような本気で取り組んでいる人は?
体験コーナーが充実していた東京都
東京都はウクレレ講習やテーブル小物を作る”体験型”の展示を主としていました。 整理券方式だったのでブース内に体験希望者が殺到しないようになっていました。片隅に置いてあった巨大万華鏡は最近流行りの『インスタ映え』を意識した展示でした。ブースの端の方にありましたが、もっとど真ん中に置いたほうが良かったような。
静岡県の”あのポスト”
静岡県ブースで気になるポストを見かけました。「ポストですよ!!ポスト!」静岡県とポストに何の関連があるのかと思ってよく見ると、富士山(Mt.Fuji)という掲示が!!
どうやら、このポストに絵はがきを投函すると『富士山をモチーフにした特別な消印を所有しているいずれかの郵便局』が取り扱った郵便物として取り扱われるようです。何処の消印になるかは届いてからのお楽しみ!早速、絵葉書を貰って住所を書いて投函しました。東京有明の国際展示場にいながら富士山付近に行ったアリバイを作ることが出来ました。ご当地消印が押された絵葉書が郵送されてくるので、後日受け取ります。(→受け取りました)
和歌山の美味しいかき氷
和歌山県ブースではゆず味のかき氷を配布していました。和歌山県新山市にある仲氷店が来ていました。県南部を流れる古座川の原水を濾過して、72時間かけて凍らせた氷を使用することで、ふわふわで頭がキーンと痛くならない優しいかき氷になっているそうです。
なんと、本物の『店主のおっちゃん』が目の前で削ってくれます!ということは、お店で食べるかき氷と違いはありません。”目の前で”というのが良い。
昔ながらのかき氷機で薄く削るとふわふわかき氷が生成されていきます。その上からゆずシロップを掛けて、さっぱりとしたかき氷を食べました。
和歌山県に行けば何時でも誰でも同じものが食べられます!
羽田空港の360度シアター
このブログでは度々登場する羽田空港ですが、ツーリズムEXPOジャパン2017にも出展していました。以前、このブログでも紹介しましたが羽田空港では『はねだ江戸祭り』や『はねだ歴博』という”江戸”というコンセプトに合わせて興味深いイベントを年数回実施しています。『空港』は人が通過する場所ですが、そのイベントが実施されると千客万来、人の集まる『公園』へと変化するのです。
『通過するだけの場所』を『人の集まる場所』へと変化させることは、とても興味深い取り組みだと思いませんか?きっと、羽田空港のブースでは江戸祭りのように人が集まる展示がされているされているはず・・・ということで見てきました。
ドーム状のスクリーンに投影された360度映像を横になりながら見るという展示が行われていました。国立科学博物館で展示されている「シアター36◯」に似ています。長蛇の列が形成されていて、待ち時間は最大で2時間近くを記録したそうです。(大盛況!)
中央のプロジェクターを囲むように寝転がって、天井に投影された360度映像を見上げます。
寝転がるとこのように、投影された360度映像が楽に見上げることができます。
凄いぞ!!ドーム型スクリーンで、外部の音が遮断されている事もあって、没入感が半端じゃない。
冒頭部分は羽田空港の沖合からの映像が流れます。このあとは羽田から行ける観光名所の映像を見ることができます。
寝転がって見ることでVRにありがちな『無理な姿勢』や『危険な体勢』にならず、VRに慣れていない人でも映像を楽しめたと思います。老若男女問わず誰もが楽しめるブースになっていました。展示のハードル上げすぎ!?
おわりに
ここで紹介していないブースで良かったところもありますが、ここで紹介しているブースは特に良かったブースです。良いブースを出展しているということは、あらゆる点で観光に力を入れているということです。観光に力を入れているということは、旅行で訪問すると満足度が高い・・・かも!?
全ての観光地に当てはまりますが、満足度というのは規模の大小や知名度の高低よりも、「来場者に楽しんでもらおう」という気持ちの方が重要ということが分かりました。