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業務用ソフトを一般向けにアレンジしたリアルな映像と走行音「JR EAST Train Simulator」で遊んでみた

業務用ソフトを一般向けにアレンジしたリアルな映像と走行音「JR EAST Train Simulator」で遊んでみた

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

JR東日本鉄道シミュレータ

JR東日本鉄道シミュレータ(JR EAST Train Simulator)は、2022年9月20日にリリースされた鉄道シュミレーションゲームです。早期アクセス版の価格は980円です。早速、早期アクセス版を遊んでみました。

JR東日本と鉄道運転シュミレーションソフトの音楽館が作った『公式のシミュレーションゲーム』です。運転の訓練に使われる業務用の運転シミュレーターをもとに作られたことで、リアルな運転体験が出来るのがポイントだそうです。

残念ながら実際の車両を運転したことが無いのでリアルか否かの評価は難しいところではありますが、公式でリアルだと言うのだからリアルなのだと思います。

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早期アクセス版は2路線

早期アクセス版では2路線の運転シュミレーションを行うことが出来ます。対象の路線は京浜東北線の大宮~南浦和間と八高線の高崎~群馬藤岡間です。運転できる区間も短く正式版ではより長い区間の運転が可能になる他、早期アクセス版のブラッシュアップが行われるそうです。

既知のバグで、60Hz以外のモニターを使うと爆速で進んでしまうというものがあるそうです。正式リリース時には修正されると思いますが、早期アクセス版を遊ばれる方はモニター設定を60Hzにしてからの起動をおすすすめします。

操作方法

正式リリース版では外部コントローラーにも対応を予定しているそうですが、早期アクセス版ではキーボード操作のみ対応となっていました。

京浜東北線のE233系1000番代は、1ハンドル車なので、1ハンドル車の操作方法に沿って運転します。ちなみに、八高線のキハ110系は2ハンドル車なので、1ハンドル車とは異なりブレーキ操作が独立しているのでちょっとだけ操作が難しくなっています。

1ハンドル車(E233-1000代等)

内容キー操作
非常ブレーキ1
ブレーキを強める / 加速を弱めるQ
ブレーキ・加速ゼロ(惰性で走る)S
ブレーキを弱める / 加速を強めるZ

1ハンドル車のほうが操作自体はシンプルです。キーボード一番左側列を縦に見たときに、手前が加速で奥がブレーキになっています。

2ハンドル車(キハ110系等)

内容キー操作
非常ブレーキ/
ブレーキを強める.
ブレーキを弱める,
ブレーキゼロ(惰性で走る)M
加速を強めるZ
加速を弱めるA
加速ゼロS

ちなみにキハ110系の場合は2ハンドル車なので、加速とブレーキ操作が分かれています。左手で加速を操作して、右手でブレーキ操作を行います。加速とブレーキを両方とも強にした場合はブレーキが優先されて列車は停止します。

そのほかの操作

内容キー操作
レバーサー(逆転器) 前/後↑上矢印/↓下矢印
EBリセットスイッチE
抑速ブレーキD
警笛(1段目)BackSpace/Enter ※2段目がある車両のみ
警笛(2段目)BackSpace ※2段目がある車両のみ
運転台表示切替C
運転情報表示(HUD)表示/非表示V
ポーズ(一時停止)P
最初の画面(メニュー画面)に戻るEsc

上級では停止目標を過ぎて停止した場合に自力で停止位置を修正する必要があります。そのときに使うのが逆転器です。前後の進行方向が変わります。

一定時間何も操作しない状態が続くと安全装置が働いてアラームが鳴るので、そのときにEBリセットスイッチを押すとアラームを解除できます。アラームが鳴ってからも何も操作を行わないと非常ブレーキが作動して列車は停止します。

また、『D』を押すと下り勾配でも一定速度を保つことができる抑速ブレーキを使用することができます。

難易度選択

難易度停止目標自動停止位置修正HUD画面表示
初級±5m次駅までの距離、時間
中級±3m次駅までの距離、時間
上級±1m×なし
難易度別の違い

難易度選択は初級、中級、上級の3段階に分かれています。操作方法はどれも同じですが、上級になると停止位置の判定がかなり厳しくなります。

初中級では停止目標を大幅に通り過ぎてしまった場合でも自動的に停止位置で停車した扱いになりますが、上級では通り過ぎてしまった場合はバックして停止位置を修正する必要があります。

リアルな映像と走行音

今回運転するのは大宮~さいたま新都心駅までの1区間です。実際の映像と音声を収録したものでとてもリアルな景色を見ることができます。正式版までに差し替えられるのかわかりませんが、画質はやや粗めです。

初級モードでは操作方法が画面に表示されますが、運転前に確認しておいた方が楽しめると思います。

発車ベルがなって戸締まりが終わると中央のオレンジ色に光る『知らせ灯』が点灯します。知らせ灯が点灯したらブレーキを解除して加速します。

右上に表示されているのがHUD表示です。次駅までの時間と距離が表示されています。初中級では始めから表示されていて非表示にすることも出来ますが、上級では強制的に非表示になります。あまり鉄道の運転に慣れていない場合は表示してあったほうがより楽しめるかなと思います。

駅のホームが見えてきました。ブレーキをかけて停止目標で停車します。汽笛を鳴らすならきっとこのタイミングです。汽笛は『Enter』または『BackSpace』です。

ブレーキを少しずつかけて40km/hから20km/hと徐々にスピードを落として、最終的には『410cm手前』で停車しました。初級モードなので停止目標は5m以内であればそのまま次の駅へ向けて出発することが可能です。

今回はシミュレーターのお試しでプレイしたので一旦ここまでで終了しました。早期アクセス版ではあと数駅先の南浦和まで運転することが出来ます。ゲームのような突発的なイベントは特に無いので、安全運転で制限速度にそって駅から駅へと走っていきます。制限速度を超過すると安全装置が働いて強制的に減速してしまうので、速度超過には要注意です。

あくまでもシミュレーター

今回の『JR東日本鉄道シミュレータ』はあくまでも運転をシミュレーションしたものでした。正常なダイヤで動いているときの運転を再現しているようなので、山手線が実装されたら『発車ボタンを押すだけ』になってしまいそうです。シミュレーター上では、実際にはよくある『列車間隔の調整』や『信号待ち』というイレギュラーは発生しないので、きっと運転士の出番はありません。

というわけで、鉄道シュミレーションのゲームとしては『電車でGO!』のほうが楽しいかなと思います。『電車でGO!』では途中で突発的に加減点される要素が出てきたり、加減速にも評価があるなどゲーム性が高められています。一方でこちらはリアルさが追求されているので、マニアックな部分は満たされているかもしれませんが、あくまでもシミュレーターでした。

正式版について

JR東日本鉄道シミュレータの正式版は2022年11月15日にリリースされました。正式版は2980円で、早期アクセス版で運転出来た京浜東北線・八高線が削除されて、東海道線(東京→品川)・中央線快速(高尾→八王子)・大糸線(松本→梓橋)に変更されました。

正式版では基本パッケージとして何路線かフルで遊べるのかと思っていました。バージョン名が正式版になっただけで実態は単なる体験版です。正式版になると「早期アクセス版よりも長い距離が運転体験できる」という話だったので、期待していただけにとても残念でした。早期アクセス版では「乗車券だけで乗れる普通車に指定席も増結する予定です」という話だったはずなのに、正式版になって「唐突に全席グリーン車になって特急券の購入を迫られている」ような感覚です。

今後、DLCの体験版が何路線追加されても、体験版の路線が増えるだけなのでしょうか。正式版になって価格も改定されているというのにDLCを購入しないと1つも満足に遊べもしないのは、あまりにもお粗末な印象を受けました。

おわりに

実写映像と走行音は良かったので、車窓を眺めるのが好きな方には向いていると思います。

ただ、現状ではゲーム性はあまりないので、ゲームとして楽しいかと言われると微妙かもしれません。もっと操作が難しい『蒸気機関車』、状況説明や達成するべき目標がある『シチュエーションモード』があれば良くなるかもしれませんが、現状としてはちょっと物足らなさを感じます。

本格的な鉄道ファンなら喜んで飛びつくかもしれませんが、内容に見合った誰でも手に取りやすい価格設定というのはやはり大事では無いかなと思います。基本ソフトとDLCをあわせて鉄道会社へ寄付するつもりの鉄道ファンの方には向いていますが、それ以外の方には内容が見合っているとは言えずとてもおすすめはできません。

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