LANケーブルを壁に固定するあのアクセサリの名前。見かけたことはあるけど名前が出ててこない壁に配線するためのアクセサリをご紹介します。
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
目次
LANケーブルを壁に固定する！
スマホやタブレットなどを使うにはWi-Fiで十分に高速なインターネット通信が可能になりましたが、接続の安定性や無線よりも有線のほうがより高速に通信ができるので、今でも有線LANも根強い人気があります。
今回は有線LANケーブルを部屋の端から端まで配線することにしました。ルーター機器が設置されている場所と実際に使用したい場所が近ければ問題なかったのですが、部屋の反対側でまっすぐLANケーブルを引くことが難しい状況です。そこで、LANケーブルを壁に固定して邪魔にならないようにすることにしました。
LANモールがおすすめ
LANケーブルを壁に配線する様々な方法を検討しましたが、結論からいうと持ち家でも賃貸でも『LANモール』を使用するのが最も良さそうだということになりました。安全に使用することができて、建物そのものを傷めずに使用できるのは、LANモールだけです。
LANケーブルの固定用アイテム
| 内容 | 見た目 | 安全性 | 設置しやすさ | 総合評価 |
| 画鋲 | ||||
| 絶縁ステップル | ||||
| LANモール おすすめ1位 | ||||
| ケーブル結束ベルト おすすめ2位 | ||||
| ケーブル結束フック |
LANケーブルを壁に固定するのによく使用されるアイテムは5種類あります。この中で最も手軽に設置できるのはケーブル結束ベルトです。資材として入手し易いのは画鋲です。
穴が開く絶縁ステップル
絶縁ステップルは木の柱に打ち付けて使う絶縁ゴムのついたケーブル固定用のホチキスです。
LANモールが普及するよりも前にはよく使われていました。LANケーブルと比べると安価なので、壁の裏側のように目立たない場所や、イベント会場のブースなど仮設で使用するときによく使われています。固定する仕組みとしては針を壁に打ち込む際にケーブルを一緒にはさむことで留められるというもので、ホチキスと同じです。使用すると壁に2つの穴が開いてしまいます。
絶縁ステップルは固定するには強度も十分ですが、一度固定してしまったあとは基本的に動かすことができません。後からケーブルを追加で敷設したり、新規格のケーブルに交換したりすることを考えると不便です。
抜けると危険な『画鋲』
画鋲は紙を壁に固定するのにしようする固定用具です。
文房具として様々なお店で取り扱いがあるため最も手軽に入手することができるのが画鋲です。画鋲はとても便利で入手も簡単なため、壁に固定するのにも便利で良さそうに感じるのですが、唯一にして最大の欠点が抜けると危険であるということです。
万が一抜けたときに踏んで怪我をしたり、誤飲の恐れもあります。画鋲はあくまでも「掲示用の文具」なので、ケーブルを抑えることは想定されていません。目的外使用をすると時間経過でも抜けることがあり、安全面を考えると非常に危険でおすすめできません。
綺麗に固定できる『LANモール』
LANモールは言わずともがな、最も人気のある壁に固定するアクセサリです。LANモールは内部が空洞になっていて、上部が開けるいわば『LANケーブル用のトンネル』です。
パチンというまで押し込んで、爪をしっかりと噛ませれば落ちてくることはありません。また万が一落ちてきても軽量で針のような危険なパーツは使用されていないので安全です。プラスチック製の覆いでケーブルを隠して、スタイリッシュにLANケーブルを保護してくれるLANモール。手に触れやすい箇所や目につく箇所などあらゆる場所での使用ができます。取り外しも簡単でケーブルのメンテナンスも容易です。
両面テープで貼り付けて使うので、壁に穴が空くことはありません。賃貸でも退去時に壁紙を張替える契約になっているなら、壁紙さえ張り替えてしまえばそこにLANモールがあったという形跡も残りません。あらゆる点で、他の手段よりも優位です。
参考 フラットモール(ホワイト) – LD-GAF1/WHエレコム株式会社
コーナーや分岐のパーツも用意されているので、隙間なくケーブルを保護してくれます。直進して直角に曲がるので、ケーブルの長さや壁面の状況を確認し忘れないようにしてください。壁面に凹凸があったり、ケーブルを斜めにショートカットして使用する場合は向いてません。
ちなみに、1m未満のモールは販売されていないので、1ｍのものを切断して使用することになります。切断するのにはハサミではとても歯が立たないので、モールカッターもしくはのこぎりでカットする必要があります。
ちょっと留めるのに便利な『ケーブル結束フック』
ちょっと壁際に固定しておきたいときにはケーブル結束フックもあります。柔らかい金属製のフックで、ケーブルの向きを変えたり短い距離を固定するのに使用することができます。壁には両面テープで貼り付けて使用します。
長い距離を固定しようとするとケーブルがたるんで来るのであまり見た目が良いとは言えない状況になります。あくまでもピンポイントで固定するのには便利です。
しっかり固定できる『ケーブル結束ベルト』
ケーブル結束ベルトはケーブル結束フックのベルト版です。フックは上から引っ張ればすぐにケーブルが外れるのにたいして、ベルトは引っ張ったくらいでは外れません。ベルトのほうがよりしっかりと固定することができます。
フックとベルトは同じようなものなのでどちらが良いかはほぼ好みの問題です。強いて言うならケーブルを縦に固定したい場合はベルトのほうが便利です。
ケーブルを束ねられる『ツイストケーブルバンド
ツイストケーブルバンドはひねるように2つの玉を重ねるとお互いに引っかかってケーブルをまとめることができるアイテムです。再利用可能な結束バンドといえば用途がイメージしやすいかもしれません。
壁に直接固定するためのアイテムではないので、番外編としてですが、一応紹介しておきたいと思います。ツイストケーブルバンドを使用すると、別のケーブルと束ねたり、ラックに引っ掛けたりすることが出来ます。既存の釘やフックがすで設置されている場合はツイストケーブルバンドを使うとより簡単にケーブル配線を行うことが可能です。
おわりに
この記事ではLANケーブルを壁に固定するためのアイテムを紹介しました。LANモールが最も安全で設置後に最も美しいのですが、その分設置の際にはしっかりとどこを通すか考える必要があります。絶縁ステップラーやケーブル結束バンドはあまり考えなくても適当に固定してもなんとかなります。個人的にはLANケーブルがおすすめですが、状況に応じて使い勝手の良いアイテムは変わってくるので、そのときの状況に合わせて最適なものを選んでみてください。
