佐賀県の一大観光地へ向かうローカル線!国鉄時代からの「キハ47形気動車」に乗って唐津線を移動してみた
はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。
佐賀駅から唐津線に乗車する
佐賀駅から唐津線に乗車しました。唐津線は久保田駅~西唐津までの路線ですが、利便性を考慮して佐賀県の県庁所在地でもある佐賀駅から佐賀の一大観光地である唐津の間で運行されています。唐津~西唐津間は、唐津線に所属していることになってはいますが、多くは筑肥線・福岡市営地下鉄空港線への直通列車として運行されています。今回乗車した列車も例に漏れず佐賀発唐津行でした。
ロマンシングサガ特別塗装
国鉄時代からのキハ40形気動車の派生形であるキハ47形8051号車・キハ47形8126号車の2両編成です。佐賀県とロマンシングサーガシリーズのコラボレーションで特別な塗装が実施されていました。特別ラッピング塗装を実施することで間接的に支援するというのはとても良い取り組みです。
旅情あふれる音と揺れ
ローカル線といえども沿線には学校も点在しており朝夕には多くの通学需要があります。列車が入線してきてからしばらくは空いていましたが、なんと出発の頃になるとほぼ満員状態でした。通勤通学だと毎日ルーティンとして乗っているので、出発のギリギリまで粘りがちですが、まさにそのような感じで、出発が近くなればなるほど次々に人が増えてきました。
キハ40形とキハ47形は運転台が車端部の両側についているかついていないかの違いがあります。キハ40形は両運転台で、キハ47形は片運転台となっています。キハ40形は1両編成でも運転可能ですが、キハ47形は最低でも2両編成で運転することになります。唐津線では基本的にはワンマン運転をしているのですが、一部の時間は通常通り車掌さんが乗り込みます。
キハ40形とその派生であるキハ47形は、ディーゼルエンジンで動いているので加速のときには唸るような音がします。また、主要路線とは違って線路も必ずしもまっすぐになっているわけではないので、ガタンゴトンと縦に横にと大きな揺れがあります。どちらもローカル線ならではの旅情がある時間という見方もあります。
車庫のある西唐津まで回送
終点の唐津に到着するとちょうど西唐津へ向かう列車に接続していました。唐津駅は電化されている筑肥線と非電化の唐津線の2路線が乗り入れる駅となっています。路線としては唐津~西唐津間も唐津線の所属ではありますが、西唐津には筑肥線の車庫があるため、実際の運行上は唐津~西唐津間も筑肥線の一部として扱われています。ちょうど乗車した電車も筑肥線の車両でした。1983年より筑肥線は電化され、姪浜駅から福岡市営地下鉄に直通運転しています。筑肥線の電車は、西唐津まで行くと折り返し姪浜・福岡空港方面へ向かうようでした。
駅の外でしばらく筑肥線の車庫を眺めていると唐津止まりだった唐津線の車両が回送されてきました。唐津線は1日に3往復程度と本数が少ないので、一旦車庫に入って次の出番を待つようです。筑肥線は福岡市営地下鉄に直通しているので、大都会の移動を支えられるように長い編成が組まれています。博多を走る車両は6両編成とさすがの長さでした。
おわりに
今回はキハ47形気動車に乗って佐賀駅から唐津駅まで移動してきました。唐津から西唐津までは筑肥線からの電車に乗り換えると、はからずも車庫に引き上げてくるキハ47形車両を待ち構える形になりました。キハ40形とその派生の国鉄時代の気動車は音も大きく揺れも大きいので、乗り心地は決して良いわけではありませんが、旅情を誘う不思議な感覚があります。ローカル線といっても一大観光地の唐津へと向かうことができるので、比較的乗りやすい路線となっています。ぜひローカル線の旅を楽しみたい方は乗車してみてください。