10年毎恒例の赤札授与!厄除けのお守りが受け取れる「川崎大師の大開帳奉修」に参拝する
はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。
雨で人出はまばら
2024年の5月吉日に川崎大師に参拝しました。大開帳奉修という10年に1度の特別な期間です。関東でも有数の寺院として知られる川崎大師なので、初詣の時期には参道も多くの人で埋め尽くされます。この日は初詣の期間と比べるとずっと落ち着いた雰囲気の参道となっていました。もしかしたら雨が降っていたこともあって外に出る人も少なかったのかもしれません。
10年に1度の大開帳奉修
入口の門の前には『大開帳奉修』の看板が掲げられていました。川崎大師は真言宗智山派の大本山で、正式名称は『金剛山平間寺』といいます。同じく智山派の大本山に列している寺院としては『成田山新勝寺』があります。御本尊は真言宗の始祖でもある『弘法大師像』です。大開帳奉修の期間は御本尊を間近で見ることができ、赤札という特別な護符が授与されます。
弘法大師というのは真言宗を開いた『空海』のことです。真言宗の中でも『大日如来自身がいわゆる真理でありその教えを説いたという古義真言宗』と『大日如来はいわゆる真理を代理して教えを説いたという新義真言宗』に分けられるようなのですが、川崎大師の智山派は後者に属しているそうです。豊臣秀吉によって一度は廃されそうになったものの、関ヶ原の戦い後に徳川家康の援助を受けて復興した家康とも縁が深い宗派だそうです。
本堂の弘法大師像と赤札授与
大開帳奉修の期間は朝から夕方まで1日に数回ほど赤札授与が行われます。何時に授与されるかは特に決まりはないようですが、だいたい1~2時間に1回の間隔で実施されるかされないかタイミングがあります。本堂で法要等が行われている間は赤札授与も実施されないので時間帯によってはかなり長い時間を屋外で待機することになるため、水分は多めに持参したほうが良いかなと思います。このときは待機列に並んでから約2時間ほどするとようやく列が動き始めました。雨の中だったので体感ではかなりの時間待ったように感じました。大粒の雨でもこれほどなので、炎天下だったらもっと大変だったに違いありません。
授与された赤札
前の人に続いて進んでいくとまずは本堂に上がって、本尊の弘法大師像をお参りします。普段は外側から遠目に眺めるだけとなっているので、足元まで近づいてお参りできるのはとても貴重な機会です。一方通行になっているのでそのままぐるっと他通路を通って、出口付近でお坊さんから厄除けの御札である『赤札』が1人ずつ手渡されました。
赤札はらゆる災厄から守ってくれるという特別な護符です。和紙に朱色で『南無阿弥陀佛』という文字が刷られているのですが、この文字は弘法大師によって書かれたといものを版として使用しているそうです。
一般的なお守りや御札が1年経ったら返納して新調するのに対して、赤札は1枚あれば生涯有効という大変ありがたいお守りとなっています。赤札自体が10年に1度しか授与されない特別なお守りなので、一般的なお守りの上位互換となっています。
おわりに
真言宗智山派の大本山である川崎大師を参拝して、10年に1度しか授与されない特別なお守りである『赤札』を受け取りました。赤札は1枚で生涯有効の厄除けの護符です。次は10年後にまた授与されます。なかなか授与される機会はありませんが、次の機会にはぜひ参拝してみてください。