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アメリカ文化に触れられる交流イベント!フレンドシップデーに「米海軍横須賀基地」へ行ってみた

アメリカ文化に触れられる交流イベント!フレンドシップデーに「米海軍横須賀基地」へ行ってみた

はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。

米海軍横須賀基地を訪れる

神奈川県の南部にある横須賀にやってきました。本日は米海軍横須賀基地にて『フレンドシップデー』という基地公開イベントが開催される日です。フレンドシップデーは概ね毎年1回程度開かれる基地の特別公開イベントです。友好のために交流を行いましょうというコンセプトで、気軽にアメリカの文化に触れられることから、とても多くの人が訪れるイベントと成っています。

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軍港として栄える横須賀

横須賀は古くから軍港の街として栄えており、太平洋戦争までは大日本帝国海軍の地域司令部である横須賀鎮守府が設置されていました。現在では海上自衛隊横須賀基地及び米海軍横須賀基地として使用しています。

海上自衛隊の基地には『護衛艦ひゅうが(DDH-181)』、『護衛艦いずも(DDH-183)』というヘリコプター搭載の大型護衛艦が停泊していました。護衛艦いずもは将来的には航空母艦への改修も可能となっていて、すでに2番艦のかが(DDH-184)は空母化改修が済んでいます。就役してすぐに改修するのであれば、はじめから空母として完成させた方が良かったのではと思うのですが、予算や色々な配慮という事情があるようです。

フレンドシップデーの入場待機列

ある意味で日本で最も近いアメリカという事もあって基地の特別公開はとても人気があります。入場までの時間の目安は概ね100mあたり待ち時間30分という感じでした。以前に訪れたときはもっとスムーズに入れた覚えがあったのですが、今回は警備体制が強化されていたのか相当に時間を要しました。開場から時間が経過するごとに少しずつ列が伸びていき、最大では約5時間待ちだったとか。

身分証と手荷物の検査あり

  • マイナンバーカード(日本国籍のみ)
  • 住民基本台帳カード(日本国籍のみ)
  • パスポート
  • 在留カード

海軍施設内には普段は閉鎖されている三笠公園ゲートからの入場です。入場するには『日本国籍を確認できること』及び『顔写真が付いていること』の2つの条件を満たす身分証明書が必要です。一般的に身分証明書として使われている『運転免許証』は不可です。運転免許証を提示する場合は合わせて住民票や戸籍謄本も用意する必要があります。

交流イベントのための特例で簡素化されていますが、本来であればもっと厳格な手続きを行った上でなければ入場できない場所なので、入場の際に有効な証明書については必ずフレンドシップデーに関する公式案内を確認してください。

基地内散策(前半)

身分証明書の確認と手荷物検査が完了したら無事にアメリカ海軍の施設内に入ることが出来ました。施設の中でも開放されているのは一部だけですが、普段なら入ることが出来ない場所に来ているということだけでもとってもワクワクします。ちなみに、基地内で就労している人の紹介があれば入場することが可能となっているので、全く閉ざされた世界というわけでは無いそうです。

基地内はアメリカです。基地の土地としては日本にあるものの、内部はアメリカの街が広がっています。道路標識は事故防止のためにあえて日本のものが使われているようでしたが、看板や町並みはアメリカのとある地方と言われても全く違和感がありません。

大道芸の披露

フレンドシップデーは日米友好の交流イベントのため、軍関係者の家族の方によるバザーや大道芸の披露もありました。基地の中での基本通貨はドルですが、一応日本円も使用することができます。ただし、基地内のレートはあまり良くないため、手持ちのドルで支払った方がお得でした。日本円とアメリカドルの為替相場が1ドル=約150円でした。

消防隊のはしご車

消防隊のはしご車の展示がありました。映画バックドラフトで出てきたような消防車は多くの人が足を止めて記念撮影していました。基地内でひとつの街として消防隊や救急隊も組織されています。

揚陸指揮艦ブルーリッジの体験乗艦

揚陸指揮艦ブルーリッジの体験乗艦も合わせて行われていました。ブルーリッジは横須賀基地を母港とする揚陸指揮艦です。第7艦隊の旗艦であり司令部も兼ねており、ベトナム戦争や湾岸戦争にも参加しています。2011年の東日本大震災ではシンガポールから救援物資を積み込んで輸送を行った実績もあります。

軍事基地では軍人以外のいわゆる軍属と呼ばれるサポートスタッフも多く働いていますが、軍人さんは迷彩服を着ているのですぐに見分けることができます。写真を撮るのに笑顔だったりポーズを取ってくれたり、気さくな方が多かったという事が印象的でした。フレンドシップデーを担当しているというのも要素としてあるかもしれませんが、交流できる環境というのは素晴らしいなと思います。

体験乗艦

いよいよ乗艦する番がやってきました。乗艦体験に合わせて飾り付けがされています。司令部メンバーやベストクルーを紹介する写真コーナーの前を通って甲板へと向かいます。

広々とした上部甲板

階段を上がると甲板に出てきました。艦内の通路はワックスがけされてつやつやしていましたが、甲板は滑らないようにザラザラとしていました。滑って転ぶことはなさそうですが、いざ転んだら擦り切れること間違いありません。

公開されている資料によると甲板あるのは、『Mk.38 25mm単装機関砲』と『Mk 36 SRBOC チャフ・ロケット』の発射筒です。攻撃用の艦船ではないため、いずれも自衛用の小ぶりな装備となっています。艦隊の旗艦は海上にある執務室としての役割が大半です。武装よりも居住区画や会議室が充実しているようです。

艦隊と通信を行い、周辺海域のレーダー探知を行うのも本艦の役割です。甲板は電波を遮らないように平坦になっているそうです。軍艦はそれぞの役割分担にそって設備がガラッと変わります。

国籍旗

ブルーリッジは1970年に就役した基地公開時点で最も古い現役の海軍艦船でした。最も古いことを記念して艦首には『ファースト・ネイビー・フラッグ』が掲げられています。正面に停泊しているイージス艦の艦首にある『ネイビー・フラッグ』との違いがわかるようになっていました。アメリカ海軍の艦首旗は国旗から星の部分だけを抜き出したようなデザインとなっていますが、『ファースト・ネイビー・フラッグ』はボーダーの部分を抜き出したようなデザインとなっています。ファーストとつけられているように、アメリカ海軍の創設期に採用されていた艦首旗です。

艦橋

船尾のヘリコプター着陸スペース

艦尾にはヘリコプターの着陸スペースが用意されています。空母のように艦載機として常にヘリコプターがいるわけではありませんが、必要に応じてヘリコプターを載せていくことも可能となっています。

小さな街の人数が生活する艦内

基地に消防隊があるだけでなく、艦内にも専門の消防担当がいます。空母が一つの街というのは例え話として上げられることも多いですが、揚陸指揮艦も人員だけで見たら小さな街レベルの人数が生活しているそうです。

また、前線司令部として戦場へ近づくため、怪我人のための救護チームもあります。今回はトリアージタグや救命セットの展示がありました。救命セットの中には、アドレナリンやエピペンなど基本的な薬剤が備え付けられていました。戦場での怪我は緊急事態なので、その場にいる人員だけで即時に初期対応できるようになっているとのことでした。基本的な薬剤で対応できない怪我は、トリアージの上で、艦内の医務室等での対応となるそうです。

公開終了時刻になったので降艦する

一度乗艦してしまえば見学するのに時間制限は特に設定されていなかったので、公開終了時刻まで甲板上をゆっくりと見て回ることができました。こういったイベントでもなければ乗る機会もないので、なかなか珍しいものが見られて満足でした。

記念グッズショップ

内容ドル価格円価格
BLR Patch$8.001,500円
BLR Diamond Coin$13.002,200円
BLR Circle Coin$13.002,200円
Zippo Indigo$18.003,000円
Zippo Polish Chrome$18.003,000円
Zippo Matte Black$18.003,000円
Drinkware Mug XL$18.003,000円
T-Shirt Tori Gate Design$23.003,500円
Drinkware Tumblr Leather$16.002,500円
Jacket$85.0013,500円
Beanie$16.002,500円
7th Fleet Ball Cap$15.002,500円
Admiral Ball Cap$20.003,500円

出口から外に出るとグッズショップがありました。ここだけのお土産ということで来場記念にいくつも購入している人もいました。

基地内散策(後半)

揚陸指揮艦ブルーリッジの見学が終わったら元の道を引き返してフレンドシップデーのメイン会場へと戻ります。道の途中に基地新聞の自動販売機が設置されていました。

バザー

バザーでは焼き立ての『アメリカンピザ』が人気らしく、ピザ箱を重ねて持ち歩いている人を基地内で何人も見かけました。今回は長蛇の列で断念しましたが、機会があれば食べてみたいなと思います。施設の公開に合わせてフリーマーケットや屋台が開かれているのでとても賑やかです。

飲食店

基地内には一般的な飲食店が並んでいるエリアがあります。日本でもおなじみのブランドも出店していますが、見慣れないお店もありました。基地内でも何店ものお店が営業しているので、外に出なくても生活が完結するようになっているというのがまた便利です。

映画館

映画館はフレンドシップデーの休憩所として無料開放されていました。映画館では福利厚生の一環として最新の映画が低価格で放映されているそうです。フレンドシップデーでは待ち時間で立ちっぱなしが続いていたため、しばらく椅子に座って休憩することにしました。

よこすか開国花火大会

日が暮れると花火大会が始まりました。海軍施設のフレンドシップデーとよこすか開国花火大会が同日開催となっていたので、花火大会メイン会場の対岸にある基地からも花火を見ることができました。やや離れているものの海の上には遮るものが無いので小さめの花火でもしっかりと見ることができます。

最後の花火が上がったらフレンドシップデーも終了です。約半日滞在しましたが基地の中の空気感は『アメリカ合衆国』です。基地の周囲も異国情緒のある街となっているのですが、基地の中はそのものでした。実際、郵便もアメリカ本土の一部として扱われています。フレンドシップデーは、アメリカに来た気分を楽しめて、交流できるというとっても良いイベントでした。

おわりに

今回は横須賀にあるアメリカ海軍の横須賀海軍施設を訪れました。普段は入ることが出来ないアメリカ軍の基地ですが、フレンドシップデーでは特例で身分証明書の提示だけで行くことができます。他国の軍事施設にこれだけ簡単に入ることができるということが、友好の証であり両国間の平和さを感じさせます。日本に最も近いアメリカの文化圏がアメリカ軍の基地です。英語で交流してみたい方やアメリカンな食べ物を食べてみたい方はぜひ訪れてみてください。

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