石川啄木の石碑もある南部氏の居城!石垣が残る市民の憩い場「盛岡城址公園」を訪れてみた
はい、皆さんこんにちは。日常生活が楽しくなる情報をお伝えすることを心がけている、旅する写真家のいんたらくとです。
夕方から盛岡市内散策をする
今回は八幡平に日帰り観光に行ったついでに夕方から盛岡市内を散策してみました。盛岡市内散策は夕方からの短い時間でも約2時間程度あれば十分に楽しむことができます。今回の散策の起点となったのは盛岡バスセンターです。盛岡バスセンターから盛岡駅へ向けて市内の観光スポットによりながら歩いてみました。街の中心である盛岡バスセンター付近から街の玄関口である盛岡駅まではどこにもよらずにまっすぐ進んだ場合は約2.7kmです。
立ち寄るスポットが増えると多少歩く距離は増えるものの、元の距離が3km未満と散策するのにはちょうどよい距離だと思います。今でこそ盛岡駅前も発展していますが、歴史的には盛岡駅が開業した当初は圧倒的に北上川の東側が栄えていたそうです。盛岡バスターミナルから駅に向かって歩いてくると岩手銀行赤レンガ館、盛岡城址公園、繁華街が連なるようにあります。
岩手銀行赤レンガ館
岩手銀行赤レンガ館は、岩手銀行の前身である盛岡銀行の本館として1911年に建てられた建物です。2012年までは銀行の支店として現役でしたが、現在では歴史的建造物として一般公開されています。東京駅を設計した辰野金吾による西洋風のとても立派な建物で、周囲の建物と比べてもひときわ重厚感があります。
今回は夕方に訪れたため営業していませんでしたが、外観だけでもとても見応えがありました。岩手城址公園からも近いので。建物に興味がある方は盛岡を訪れたら是非立ち寄って見てください。
盛岡城址公園
盛岡城址公園に到着しました。盛岡城址公園は、その名前からもわかる通り、盛岡城の跡地です。建物は現存していませんが、城だったことを認識させる石垣が残されています。夜に訪れると薄暗く入るのを躊躇するかもしれませんが、地元の方たちが散歩コースやデートスポットとして利用されていました。真っ暗闇に見えるだけで、周囲は街明かりに囲まれていることと案外人の気配があるので、夜でもそこそこ安心して利用することが可能です。
石垣が残されている
盛岡城址公園は盛岡城の跡ですが、現在お城だった痕跡として残されているのは石垣のみです。天守閣や付随する建物は現存していません。公園内の導線を確保するために一部復元された橋はありますが、建物としては残っていません。
石川啄木の石碑
石川啄木の石碑もありました。石川啄木が子どもだった頃に盛岡城址公園へふらりと訪れた際に感じた情景を読んだ歌が刻まれています。盛岡市民の憩いの場としてとても様々な人達のある種の思い出の場所となっているのが特徴的です。お城が建てられた当初はどこよりも高い建物として建てられているため、周囲よりも高台になっているというのも関係があるのかもしれません。
石碑の修復作業
石碑の修復作業が行われていました。修復作業のために組まれている石垣を一旦バラバラにして並べています。修繕や交換が終わったら元の場所に積みなおすという計画となっているそうです。歴史的な構築物なので、未来に残していくためには補修が必須となっています。しっかりと修復作業を行っているというのは安心です。
トーテムポールが設置されていました。トーテムポールは幸運の守り神です。
南部家を祀る櫻山神社
盛岡城址公園の敷地内には櫻山神社があります。お城の中に神社があるということまでは珍しくはないのですが、盛岡城跡にあるのは、なんと盛岡藩主の南部氏一家を祀っています。神社がある櫻山神社は盛岡藩主の南部氏一家を祀った神社です。江戸幕府の徳川家康を祀った東照宮と同じように盛岡藩の藩主を祀っていいます。盛岡城址公園を訪れた際は合わせてアンパイするとより歴史を感じることができると思います。
おわりに
夕方から短いながらも盛岡市内散策をしてみました。盛岡バスセンターを出発して、盛岡銀行赤レンガ館や盛岡城址公園に立ち寄りました。盛岡バスセンターから盛岡銀行赤レンガ館までは市街地が広がっているのみで観光的な見どころはなかったのでもう少し手前でバスを降車すればよかったな思いました。ちなみに、盛岡バスセンターから盛岡駅までの行程の半分ほどが完了しました。