1910年製造の箱館ハイカラ號に遭遇!函館駅前から十字街まで「函館市電」乗車してみた
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
函館市電
函館市電は1987年に運行を開始した馬車鉄道を前身とする路面電車です。現在では2系統と5系統の2路線が運航されています。湯の川から十字街までは2路線共通となっていて、2系統は十字街から『谷地頭』方面、5系統は十字街から『函館どつく前』方面へと分岐します。十字街までは共通なので来た方に乗車しても問題は無いのですが、どちらかと言えば観光に便利なのは5系統です。今残されているのは2系統と5系統だけで、それ以外の系統は路線バスへ転換したり廃止されたりしてありません。
2系統と5系統の胸中の終点である湯の川から、函館空港まで延伸されれば観光都市として交通面での価値は高まると考えられるのですが、路線バスで十分に需要をカバーできているという現状からすると、当面延伸されることは無さそうです。
箱館ハイカラ號
箱館ハイカラ號は、函館市電で記念車両として走っている旧式車両です。1910年に製造され千葉県成田市の路面電車として活躍した後、1918年より函館で走っていたものだそうです。一度は引退した旧式の車両ですが、1993年より観光用で再び運用に復帰しています。見た目はレトロですが、普通の市電路線の路面電車として走行しているので、運賃のみで乗車することができます。
- 10:24(函館どつく前)
- 11:00(駒場車庫前)
- 12:35(谷地頭)
- 13:11(駒場車庫前)
- 14:34(函館どつく前)
- 15:10(湯の川)
2023年度の運行時刻表では函館駅前で土日祝に限って1日6回の運行が予定されています。観光目的で函館の路面電車に乗ってみようと考えている時は、箱館ハイカラ號に乗車すると二重で楽しめるのでおすすめです。なお、出発時刻は変更される場合があります。最新の時刻表は函館市電の運行案内ページをご確認ください。
函館市電の運賃
距離 | 大人 | 小人 |
---|---|---|
0~2km | 210円 | 110円 |
2.1~4km | 230円 | 120円 |
4.1~7km | 250円 | 130円 |
7.1km~ | 260円 | 130円 |
函館市電の運賃は距離制運賃となっています。2km以下は210円となっています。例えば函館駅を起点にした場合は、観光の中心部である十字街まで1.2km、末広町まで1.8kmとなっているので、いずれも片道大人210円小人110円で移動することができます。また、湯の川温泉に宿泊するなど滞在中に市電沿線を行き来する際にはお得な乗車券もあります。例えば、ウェブチケットなのでホームページから購入手続きが必要なものですが、バスと市電の共通1日乗車券で、大人1000円小人500円というものもあります。
函館駅前から十字街まで乗車する
タイミングよく来たのが2系統だったので2系統に乗車しました。函館駅から十字街までは約1.2kmなので決して歩けない距離ではありません。また、函館駅から十字街までの間には函館朝市や金森赤レンガ倉庫といった見どころもあるのでむしろ歩いても良いのですが、短い距離でも乗車することで時間効率を高めて函館観光を行うことができます。
徒歩だと約15分かかるところ、路面電車だったらたったの3分です。乗ったらすぐに到着する上に運行頻度も高いので気軽に乗車することができます。十字街停留所から右に曲がって函館どつく前に行く5系統と左に曲がって谷地頭に行く2系統です。路面電車も線路が交差するので信号待ちをしています。
十字街周辺には函館の主要な観光地が歩いて移動できる距離にあります。いかにも重厚感のある建物があると思ったら、今では函館市の関連施設として使われている『旧丸井今井呉服店函館支店』でした。近くにはコープもあるので買い物にも不便はありません。
おわりに
函館市電に乗車してみました。函館駅前から観光スポットが点在している十字街や末広町電停までは1区間の運賃で乗車することができます。路線バスでも移動する事ができますが、路線バスと比べても経路が分かりやすく本数も多くて乗りやすいのが路面電車の特徴です。移動だけでなく車窓からの景色を楽しみたい方はぜひ路面電車に乗車してみてください。