日本最長級の路線バスで釧路から野付半島へ!お得な阿寒バスの「トドワラ号バスセット券」で日帰り観光を楽しむ
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
釧路から野付半島へ行く
野付半島まで釧路から往復路線バスで訪れてみました。野付半島の近くまで鉄道が走っていた時代もありますが、現在では廃線になっているため鉄道で向かうことは出来ません。そこで、釧路駅から日本で最長の部類に入る阿寒バスの運行する路線バスに乗ることにしました。
野付半島は北海道東部にある細長い半島です。野付半島は弧を描くような形の半島になっており、内側の部分は干潟になっています。2005年11月にはラムサール条約によって保護される湿地として認定を受けています。湿地になっている部分は元々は陸地だった場所です。海岸浸食でいつしか海の中の浅瀬になってしまいました。
また、海岸浸食の結果として干潟だけでなく立ち枯れたトド松が並ぶ不思議な風景の『トドワラ』があります。海岸浸食は現在も進行形で進んでいるためトドワラも長い年月の後には海没してなくなってしまうそうです。
阿寒バスのトドワラ往復乗車券
釧路から野付半島まで日帰りで訪れるには阿寒バスの『トドワラ号バスセット券』が便利です。釧路から野付半島の往復バス料金と野付半島の観光船乗船料がセットになって5600円です。
野付半島まで阿寒バスの運行する日本最長級の路線バスを乗り継いで向かいます。通常の運賃だと8780円なので、バスセット券を利用した場合は通常運賃から36%ほどお得になります。販売箇所は釧路駅前バスターミナル目の前にあるバスチケット窓口です。日本でも特に長い路線バスに乗車して野付半島を目指します。
バスセット券の料金と時刻表
場所 | 時刻 | 通常運賃 |
---|---|---|
釧路駅→標津バスターミナル | 7:25~10:05(土日祝は8:15~10:55) | 3200円 |
標津バスターミナル→野付半島ネイチャーセンター | 10:55~11:25 | 690円 |
(徒歩約50分) | ||
トドワラ船着場→尾岱沼港 | 12:20~12:55 | 1000円 |
(徒歩約5分) | ||
尾岱沼→標津バスターミナル | 13:15~13:35 | 690円 |
標津バスターミナル→釧路駅 | 13:58~16:40 着 | 3200円 |
釧路から1日観光で野付半島を訪れて戻ってくることが出来るように乗り継げるダイヤでになっています。
あくまでも路線バスを乗り継ぐバスセット券なので、定期観光バスのようにバスガイドさんは同乗しません。ただし、バスの遅延などの不測の事態が発生した場合には乗り継ぎも考慮してくれるそうなので1日安心して乗車することが出来ます。
釧路駅前バスターミナル出発
釧路駅前のバス停から羅臼行きのバスに乗車します。釧路から標津バスターミナルまでは釧路羅臼線の羅臼行きバスに乗車します。バスの車両は高速バスと同じような大型バスが使用されているのですが、高速バスではなく路線バスです。シートもふかふかでリクライニングも出来ます。後方にはお手洗いもあります。
釧路羅臼線は日本最長級の路線バスで、釧路から羅臼までの約166kmという長い距離を走る路線バスです。途中の標津は過去に鉄道が走っていたこともありましたが、現在では廃線になっているため、釧路羅臼線の走行地域には出発地点の釧路以降は鉄道がありません。鉄道空白地帯の公共交通機関として地域の足として活躍しています。高速バスであれば移動距離が100kmを超えることもありますが、高速道路を通らない定期運行されている路線バスとしてはきっと日本でも最も長い部類に入るはずです。
標津バスターミナルで乗り換え
途中の標津バスターミナルで乗り換えです。標津バスターミナルというのは通称で、正式な停留所名は『標津営業所』です。
万が一降りそびれると大変なことになってしまいます。釧路駅からトドワラ号バスセット券を利用している乗客が降りそびれないように点呼を取っていたので、路線バス初心者でも乗り過ごすことなく確実に降ろしてもらえそうです。長距離移動した上に途中下車というととても乗り過ごす恐れが高いものの、下車出来たか確認してくれるというのはとてもありがたく安心して乗車することができます。
トドワラ号で野付半島へ
営業所の裏手にはトドワラ号が停車していました。営業所で乗車券を購入している人を待ってからの出発になったので数分遅れて出発しました。
野付半島ネイチャーセンターに到着しました。運転手さんより「強風の影響で観光船が運休になったので、折り返しの時間までにこのバスに乗車してください」という内容の案内がありました。野付半島から海を挟んで反対側の尾岱沼まで観光船で移動するはずだったのですが、来た道を引き換えすことが決まりました。観光船に乗れないのは残念でしたが、雨は止んでいたのでまだ散策するには状況は良かった点が救いです。
トドワラのある野付半島
本来の散策スケジュールでは野付半島ネイチャーセンターから約2.5km先にある桟橋まで歩いていくはずだったのですが、観光船が運休となってしまったので、ネイチャーセンターまで戻ってくる必要が生じました。運休になった観光船の乗船料相当額は払い戻しになりましたが、片道ならなんとか散策することができるものの、往復で戻ってこないとならない場合は時間的に厳しいものがあります。
野付半島のトドワラについては別の記事にてご紹介します。
おわりに
日本で最長級の路線バスに乗って野付半島までやってきました。野付半島にはトドワラという海の浸食によって立ち枯れた木々のある風光明媚な観光スポットがあります。トドワラは数十年という年月の先には無くなってしまうと言われているので、訪れることができてよかったです。