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山葡萄とりんごの収穫体験!「JAL農業留学2021(遠野地区)」現地研修参加レポート【その5】

山葡萄とりんごの収穫体験!「JAL農業留学2021(遠野地区)」現地研修参加レポート【その5】

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

遠野市長選挙について

研修プログラムや地域の方たちとの交流の中で持ちきりだった話題が遠野市長選挙です。ちょうど遠野を訪れたタイミングは遠野市長選挙の真っ只中でした。長く努めた現職が引退するのに伴って新人2人が一騎打ちになりました。政策面ではほとんど同じ2人ですが、どちらがより良い遠野を作りそうかということはどちら派でも共通の話題としてもちきりでした。振り返ってみると通り過ぎるだけの旅行者としてではなく2週間というそれなりに長い期間滞在したからこその話題だったと感じています。

ちなみに、結果的には角田氏ではなく多田氏が当選しました。

本記事は日本航空株式会社及びに農林水産省による農山漁村振興交付金事業(地域活性化対策・人材発掘事業)のプログラムに参加し、滞在にあたって支援を受けて作成しています。

農業組合での取り組み

遠野滞在10日目の10月12日は農業組合の方たちの取り組みについて座学と山葡萄の収穫体験を行いました。

活動について概要説明

昔は一部加工のみ組合で受託しているケースが多かったのですが、今では全工程を組合で受託するケースが増えてきているそうです。今はまだ生産委託で乗り切っているものの多くの農家が農業から手を引く一歩手前まで来ているという厳しさは現実としてあります。今後は若い世代の人たちにも興味を持ってもらえるように無人ヘリコプターやドローンによる農薬散布や生育状況の確認を増やしていくなど新しいことにも取り組んでいくという計画を進めていくそうです。

山葡萄収穫体験

山葡萄は収穫したあとジュースやお酒として加工して販売しているそうです。山葡萄といえば野生で自生しているものという印象を持つ方が多いようなのですが、新しい取り組みのひとつとして山葡萄の栽培にも取り組んでいました。ハサミを使ってパチンパチンと収穫しました。人数も多かったので順調に収穫を終えることができました。

めがね橋という電車の撮影スポットに隣接している道の駅で休憩して、せっかくなので電車が来るのを見てから遠野の中心部へと戻りました。

遠野みらい創りカレッジ土淵校見学

遠野滞在11日目の10月13日は遠野未来づくりカレッジ土淵校でのワーケーション施設見学でした。廃校になった土淵中学校の建物を利用したワーケーション施設で、冷暖房やインターネット環境が完備されています。利用者はタオルを持ってくればシャワー利用も可能だそうです。

中学校の建物なので、音楽室があれば調理実習室もあります。それぞれ利用用途によって適材適所で使われているそうです。音楽室には廃校になった当時の時間割が貼られていました。そのなかには国語数学にまざって『かっぱタイム』なる不思議な予定が入っていました。かっぱタイムというのは自習時間のようなものだそうです。

閉校時の最終的な在校生徒は前項で49人だったそうです。学校の校舎自体は築年数は20年程度と決して古いものではないので、もしかすると校舎が建てられたときから閉校後の施設活用がはじめから計画されていたのかもしれません。

りんご農家見学

午前中はワーケーション施設の見学を行いましたが、午後からはりんご農家見学に行きました。遠野の中でも太陽がよく当たる山の斜面ではリンゴやももなどの果樹栽培が行われています。

これまでの研修プログラムでは成功事例やこれから先どうしていくかということに焦点が当てられていましたが、ここでは先が見えない限界の状況になってしまっていることについての話がありました。農業はあらゆることをその時の状況に応じて乗り切っていくものなので、家族で協力しながら出来ることをしていくということが必須です。1人になってしまった今はやっと管理できる範囲でリンゴ栽培を行っているものの緩やかな縮小以外の道が見えてこないという現実。これは単純な人員不足というだけの問題ではありません。

帰路の途中で東北地方を中心に展開しているスーパー『アクティー』に立ち寄りました。お城のような外観が目印のスーパーで、遠野駅前のとぴあのスーパーよりも若干お手頃価格の様子でした。

おわりに

2週間の研修プログラムの中で前半は成功事例の紹介だったのですが、後半になって農業を続けていけないかもしれないという限界の部分の紹介も入ってきました。成功だけを見ると華々しいものでもその影には断念してしまった人も多数います。愛好家が少し増えたくらいでは設備は更新できず老朽化の一途をたどっているのが現実です。今わかっている課題を大きく乗り越えられるアイデアがなければ難しいのが今の農業です。光と影の両面を見れたのは研修プログラムとしてはとても意義がありました。

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