定期観光バスのピリカ号で行く!噴煙が立ち上る活火山「硫黄山(アトサヌプリ)」で温泉卵を食べる
はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。
摩周湖から硫黄山へ移動
遠くに見える木が生えておらず山肌が見えている山が硫黄山(アトサヌプリ)だそうです。摩周湖から硫黄山までは直線距離で約6km、屈斜路湖との中間地点にあります。
釧網本線の川湯温泉駅付近の踏切を通過しました。釧網本線は釧路と網走をつなぐローカル線で、釧路湿原の湿地帯を走行するので夏には釧路湿原ノロッコ号、冬には流氷号などの観光列車が運転されています。湿原に海岸と車窓からの景色の移り変わりを楽しめます。
T字路にはこの辺一体では珍しい信号機があります。
硫黄山(アトサヌプリ)
硫黄山はアイヌ語でアトサヌプリという活火山です。アイヌ語のアトサヌプリは「裸の山」という意味があり、その名前の通り山肌がむき出しになった名前の活火山です。安定しているとはいえ活火山で噴煙も吹き上がっているので登山は原則として禁止されていますが、認定ガイド同行の登山観光も検討されているそうです。
岩肌が黄色くなっているのはすべて硫黄です。古くは硫黄を採取して商品として出荷されていたこともあったようです。
モクモクとした水蒸気は地獄谷を思い出させます。多くの地獄谷は水蒸気とともに有毒の硫化水素ガスが噴出しているので近くによることもできませんが、ここでは煙の成分はほぼ水蒸気が中心なようですぐ目の前まで近寄ることができます。
この場所だけがはげ山
後ろを振り返ってみると周囲は自然豊かな環境なのに本当にこの場所だけはげ山になっているということがよくわかります。
わずかながら温泉も
噴煙の片隅ではわずかながらも温泉が噴出していました。とても高温なので噴き出しているところに手をつけると火傷の恐れがあります。また泉質は強酸性で釘も溶けるほどというのでうっかり落とさないように注意する必要があります。推奨ではありませんが、やはり気になったので温度の下がっていそうな少し離れたところで触ってみました。足湯とかあったら入りたいさっぱりとしていてまさに温泉という感じでした。ちなみに、硫黄山に来る途中に通った川湯温泉はこの硫黄山系の温泉街です。
火山で蒸したゆで卵
テーブルのあるスペースにはガムテープと温泉たまごの手軽なむき方という張り紙がありました。どうやら、ガムテープを向いてから卵の殻を割ると簡単にむくことができるということのようです。
物は試しにガムテープを巻いて叩きました。
少々強く叩きすぎたようで潰れてしまいましたが、卵の殻が飛び散ることもなく簡単にむくことができました。
おわりに
バスの停車していた駐車場から噴煙が上がっている場所まで約100mほどととても近いので、バスの中も火山の香りが漂っていました。今回は阿寒バスが運行している釧路発着の定期観光バス『ピリカ号』で訪れました。観光時間は約30分と規模に対して少し多めの時間配分だったので余裕を持って見ることができました。