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混みすぎの新千歳空港駅!快速エアポートの慢性的な混雑問題への対策を考える

新千歳空港のホーム

混みすぎの新千歳空港駅!快速エアポートの慢性的な混雑問題への対策を考える

はい、皆さんこんにちは。いんたらくとです。

札幌訪問記2019 その6
日時2019年2月8日(金)
滞在地新千歳
期間2019年02月07日~02月11日
目次札幌訪問記

快速エアポートの混雑問題

札幌圏では新千歳空港アクセスを一層強化し、快速『エアポート』では、2020年春のダイヤ改正では毎時5本化、2023~2024年度にクロスシートの721系電車をロングシートの733系電車にすべて置換え、定員増を図るとしている。

https://response.jp/article/2019/04/10/321223.html

新千歳空港と札幌の中心部をつないでいるのはJR北海道の「快速エアポート」と「高速バス」があります。所要時間や運賃を考慮すると快速エアポートがおすすめです。特に夏季はまだしも冬季は路面状況が悪くなるのでより電車のほうが安定して移動することができます。ところが、想定されていたよりも多くの観光客が押し寄せたのか、新千歳空港駅はホームが満員状態で快速エアポートはラッシュ並みという状況が慢性化しています。JR北海道の管理する路線の中でもドル箱路線ですが、混雑問題は全国ニュースでも取り上げられるほどの問題となっています。

他空港のとの比較

新千歳空港は国内でも屈指の旅客数を誇る空港です。国土交通省の空港別順位表(2017年)によると旅客数の項目において福岡空港についで5位が新千歳空港でした。

順位空港年間旅客数
1東京国際83,163,272人
2成田国際38,631,558人
3関西国際27,886,816人
4福岡23,796,849人
5新千歳22,718,612人
6那覇20,973,087人
https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000185.html

羽田空港・成田空港・関西空港はいずれの空港もJR系と私鉄の2路線が乗り入れていて、都市の中心部まで複線化されており、途中に待避駅が用意されているので特急列車も運行されています。

新千歳空港と年間旅客数が近いのは福岡空港ですが、福岡空港は市街地のど真ん中に設置されているため移動の問題はあまり起こりえません。主要ターミナル駅の博多駅まで地下鉄で5分、バスなら15分です。この距離の場合は地下鉄が止まってしまっても最悪徒歩でも移動できますし、路線バスのピストン輸送やモノレール等の近距離輸送手段の設置で解決を図ることができます。

那覇空港はゆいレールという都市モノレールが乗り入れていて、ゆいレールも混雑緩和が課題となっています。ただ、沖縄はレンタカーの登録台数が日本随一でもあるレンタカー観光が普及しています。主流はあくまでも車という前提のもとに設置されたモノレールなので、混雑が問題になるのは仕方がない面もあります。将来的には新たに鉄道を敷設して対応するとも言われています。

快速エアポートの増結

ニュースによると、快速エアポートに使用されている車両を通勤列車のようなロングシート車両に置き換えて、1両増結し、1時間あたり1~2本増発するそうです。ダイヤ改正で増発することで多少はマシにはなってほしいとはおもいますが、有料シートも満席で、前から後ろまでもれなく混雑しているので、その程度ではイマイチなのではと疑念もあります。(2020年3月14日から実施されるダイヤ改正で1時間あたり4本から5本になり、1日32便が増えることが決まりました。)

何も対策しないよりはマシですが、素人考えながらもっと根本的に解決したほうが長く対応できて良いと思います。

札幌までノンストップ化

本線上の利用者には多少不便になるかもしれませんが、一部の快速エアポートを札幌駅までノンストップ化して所要時間のさらなる短縮を図るのもアイデアとしては出ているようです。ただ、途中駅からの乗車客に不便というよりも途中駅での降車客のほうが不便を被りそうという問題はあります。快速エアポートの一部を全席指定の特急化したところで、その分ホーム上に乗客があふれてしまうという点の解決にはならなそうです。

ちなみに、書いておいて現実的な案とは言い難いですが、快速エアポートと停車駅は同じの「新快速」を新設して、空港と札幌を移動することを前提とした乗車整理券を発行すれば近距離利用者との棲み分けは可能です。札幌から空港まで乗ればそこまで高くないものの乗車距離が短くなればなるほど場合は割高になるという絶妙な額を追加で払うようにすれば地元利用者と空港利用者でごった返すのは避けられます。ただし、無為無策の値上げだけは避けてほしいところです。

新千歳空港駅の構造の改良

新千歳空港駅は1面2線のホームです。ホームとしては普通のホームですが、乗降数に対して幅が狭いのかホーム上に乗客があふれかえるような状態です。電車到着の直前に一時的に多くなるというならまだしもです。分刻みで到着する飛行機があるのに電車は本数に限りがあるので常に混雑しているのは当然です。

ホームの増設は無理にしても、改札を中央だけでなく前後に増やしたり下車と乗車の場所を分けるだけでも変わると思います。街外れの地下鉄駅ではないのでホームの幅がもっとあってほしいところですが、京成線成田空港駅のようにホームの長さを伸ばして対応するのは手っ取り早いのではないかと思います。それでも大掛かりな工事が必要となるのは間違いありません・・・。

南千歳駅からの単線区間の改良

南千歳駅から新千歳空港駅までの区間は単線区間です。単線区間があることの問題点は原則としてすれ違うことができないことにあります。新千歳空港から南千歳駅までの所要時間は10分ですが、この間はどちらか一方方向にしか動くことができません。

南千歳駅を出発してしばらくすると空港の地下へと向かうので用地の問題はないはずです。複線か複線への改良を前提とした造りになっていれば線路上に停車できる設備を作れます。前の電車が出発するのを待って入れ替わりでホームに入線できるので、所要時間が5分~10分ほど伸びるかもしれませんが、ピーク時にも快適に使用できるようになります。

冬季の連鎖遅延の解消

冬の間は降雪の影響でダイヤが乱れがちです。定刻どおりの電車も特急の連絡待ちでいらぬ遅れが発生してしまうのです。新千歳空港は札幌の中心からは離れていても主要な線路上にあるとどうしても連絡待ちの遅延が発生します。土地柄仕方がないといえばそれまでですが、遅延するから混雑する、混雑するから遅延するの繰り返しになっています。これの解消も増発のためには必要かもしれません。

おわりに

現状から言えば、新千歳空港だけが他の移動手段を簡単には増やせない立地と気候で、旅客輸送に問題を抱えています。快速エアポートの最速37分という売りも良いのですが、安全や快適さに力を入れても良いのではないかと思います。これだけのドル箱路線でも、増発すればするほど利益が増えるわけでもないというのも改善が進まない理由なのかもしれません。しかし、年々と利用者が増加傾向にある新千歳空港なので、今の設備投資は無駄にはならないのではないかとも思いますが。

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